井上鑑による流麗なストリングスを配した軽快なポップ・チューン「月夜を往け」で幕を開ける本作は、THE HOBO KING BANDとのリラックスしたセッションから生まれた、滋味あふれるロックンロールを聴かす秀作。「かつてカフェ・ボヘミアにたむろしていたインディヴィジュアリストも、時が経った現在では家庭を持ち、子供もいるかもしれない。でも、大人になった今でも、夢見ることを忘れちゃいけないんだ」……このアルバムには、そんな元春からのメッセージが詰まっている。そう、これは“大人のためのロックンロール・アルバム”なのだ。ラストを飾るメッセージ・ソング「太陽」が、妙に胸を締めつける。(木村ユタカ)
冷徹な視線
★★★★★
佐野元春には、もう「Someday」や「約束の橋」を書けるようなリアリティは残されていない。
そんな現実を自覚する冷徹な視線に、虚しさと尊敬と、ほんの少しの希望を感じた。
大人の、《ロックンロール》。
★★★★★
2004年に発表された、《佐野元春》氏の傑作アルバムです。《バンド・アンサンブル》を重要視した、ゆったりとした《ポップ・ロック・サウンド》が、非常に心地よいアルバムです。この作品は、ソロ・アルバムというよりも、《佐野元春&ザ・ホーボー・キング・バンド》と言う名の、バンド・アルバムとして捉えるべき作品でしょう。ロックンロールとしての《初期衝動》は、あまり感じられませんが、その代わり、充実した音楽性と精神性を感じさせてくれる、まさに《大人のロック》という感じです。今日は、仕事始めの日です。溜りに溜まった伝票処理の前に、このアルバムを聴くというのもまた、勇気づけられて良いです。やっぱり、《佐野元春》氏は最高です。特に、大人の方にオススメの、大人の《ロックンロール・アルバム》です。
「希望」この1曲だけでも!
★★★★★
あの最高のBAND、HEARTLAND以降、ご無沙汰だった佐野元春。
このアルバムで再びファン魂が復活しました。
ピアノとギターのからみあうHOBO KING BANDのサウンドがとても耳に心地良いです。
心地良いサウンドに元春のボーカルが流れるように順応し、なぜかなつかしい気持ちになりました。
キャッチーなポップロックな「希望」は必聴ですよ。
Back to Moto!!
★★★★★
14の歳で君の音楽に出会って、片田舎でラジオにしがみついて夜中にMotoharu Radio Showを聞きまくって、伊藤銀次がまだいた頃のライブに行って…Visitorsでラップを教えてもらって、いつか、僕は君の音楽から離れていった。季節が何度も巡って、そしてTHE SUNに出会った。元春、久しぶりだね。僕も少しだけ歳をとって、少しだけ臆病になって、でも、君の唄を久しぶりに聴いて、もう一度、夢を見る力を信じてみようと思った。THE SUN、本当に素敵だよ。I just believe Rock'n Roll and Your Music!
もはや
★★★★☆
悟りの域に入ったと言ってもいいのでは?
「難しいことを簡単に言う」のは、凡人には出来ないことですからね
先行シングルが特に素晴らしい
その分、他の曲の印象が薄い印象を受けたが、それを差し引いても素晴らしい作品