グラミー６部門を制覇したビヨンセ。
そんな中で日本人ピアニスト辻利恵が多大な貢献をしているのに
ニュース等であまり騒がれていないのが不思議でならない。
例えば、最優秀女性ポップ･ヴォーカル･パフォーマンスで「ヘイロー」がグラミーを獲ったが、
この曲は辻利恵というピアニストがいなければ成り立たない曲であるし、
辻利恵というピアニストがいたからこそ獲れた賞と言っても過言ではないのだろうか。
このライブBDを見ていただければ納得していただけると思うのだが・・・。
ビヨンセの力強い歌声とエモーショナルな辻利恵のピアノのタッチのマッチングが絶妙である。
この曲を歌う時、ビヨンセはマイクを拝むように持って歌うのだが、
もしかするとこれは日本人である辻利恵へのリスペクトであるのかもしれない。

スペクタクルの完成度はさすがです。全体に構成もまとまっていて大人のコンサ−トという雰囲気でした。ワ−ルドツア−に比べてダイナミック度は落ちますがとても綺麗に仕上がっています。
ただＵＳ版を購入したので家のＤＶＤでは多少画像サイズのズレがあり少しビヨンセが細くみえました。でも気になる程ではなかったので値段の事を考えれば満足です。

single ladiesはライブでやるとどうなるのか期待をもって購入しました。さすがビヨンセ、歌も踊りもパワフル、期待通りでした。昨年アメリカのサタデーナイトライブにゲスト出演して、Justin Timberlakeとのsingle ladiesパロディのスキットを観ましたが、ユーモアもあるし、彼女は面白いです。

このショー自体は日本国内だとCD+DVD版のみがリリースされている訳で、当然ながら先にリリース
された為所有しているのですが、DVD版はやはりBlu-rayの映像を経験した後では物足りなく、結局
このショーもBlu-ray版を購入しました。

前作である、「Beyonce Experience Live [Blu-ray] [Import]」と比べるとショーの方向性が違うため
派手さは無いですがJAZZっぽいアレンジで大人な雰囲気を醸し出す今作も味わいがあって良いです。
（Deja Vuが特にツボでした）

MCが多いですが、パーソナリティーが垣間見える演出だと思うのでこれも良いです。
しかし、今回のビヨンセは若干化粧が濃い感じがしますね。

前作のライブのエクスペリエンスは、
非常に豪華で、歌、踊り、バックバンド＆コーラスが
パーフェクト且つ、ビヨンセさんのオーラ（ヘイロー？）が見える出来でしたので、
手放しでおすすめしますが、今作は趣向が違い、
ツアーではなく、ラスベガスのショウなため、前作のノリを
期待されると肩透かしを食らう可能性があります。

このベガスのステージは、カジノで遊んで、ホテルに泊まってる
”お金持ち＆ややお金持ち”のおとなしいお客さん中心で、
ビヨンセさんが安心して、客席を横切れる姿が見れます（笑）

同様の方向性のソフトでセリーヌディオンさんのライブがあり、
セリーヌさんの音楽性では、そのままでOKですが
（かなりショーアップされてましたが）
ビヨンセさんの場合、前半、新作のバラード中心の構成で
後半、半生を振り返るMCを交えながら
（あの頃マイケルジャクソンにあこがれて・・・・みたいな）
アッパーな曲を、クラシカルにアレンジしています。
（タップダンスなんかもあります）

ビヨンセさんのメイクも、クラシカルにアレンジしており、
和やかなムードでのステージなので、後々レアな映像になるかもしれません。