エミリー・ローズ [ノーカット版] [DVD]
価格: ¥1,480
2005年9月に公開されると驚きのヒットとなった『エミリー・ローズ』は、魅惑的なホラー映画で、宗教と精神についての信念という大きな問題に取り組んだ内容だ。実話に基づくストーリーで、1976年にアンネリーゼ・ミシェルというドイツ学生が悪魔に憑依されたと信じられ、悪魔祓いを試みた最中に亡くなり、神父二名が怠慢による故殺の罪で有罪となっている話を題材にした。監督であり、ポール・ハリス・ボードマンと共同で脚本を執筆した映画製作者のスコット・デリクソンは、この事実を緊迫した法廷ドラマに仕立て、信仰の問題や悪魔つきの可能性を探っている。映画では、トム・ウィルキンソンが見事に演じるムーア神父の裁判が描かれる。小さな町のカトリックの神父であるムーアは、エミリー・ローズ(ジェニファー・カーペンター)が悪魔祓い後に死亡した事件で裁判にかけられている。エミリーは霊感の強かった大学生で悪魔に取り憑かれたと信じられていた。懐疑論者の弁護士(ローラ・リニー)はメソジスト派の検事(キャンベル・スコット)と議論を戦わせる。フラッシュバックで悪魔祓いの儀式とエミリーの死に至る究極の試練が明らかになり、カーペンターの演技があまりにも真に迫った効果をあげており、見ていると痛々しくなるほどだ。ここから、この映画は故意に曖昧となる。見る者に、超自然現象に対する自分の信念、あるいは信念が欠けている点について考えさせる。『エクソシスト』のような過激な衝撃には欠けるが、法律の文脈に疑問と信念の余地を残すことで、『エミリー・ローズ』は『エクソシスト』と同じように長く生き残っていくことを保証する深みと余韻を獲得している。(Jeff Shannon, Amazon.com)