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ポンペイの四日間 (ハヤカワNV)

価格: ¥903
カテゴリ: 文庫
ブランド: 早川書房
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遠い世界と時代に ★★★★☆
ポンペイの悲劇については、子供のころに読んだ世界の大事件を集めた本で知った。
その遥か昔の遠い国の事件にすんなり引き込まれた。景色が目に浮かび、人の息遣いや肌の温もりが伝わってくるようだった。
出来事としての結末はわかっているが、物語としての結末に興味をひかれて、勢いがつくと一気に読むことができた。
ローマ史に興味のない方には一見取っ付きにくそうだけど、お勧めです!
名前の判別に四苦八苦 ★★★★☆
それ以外は文句なし。四苦八苦してるのは、僕だけかもしれないし^^ 街の大通りからベスビオ山を見ているような感覚、噴火も火砕流も目の前で起こっているような気分には耐えられるのだけれど、閉所恐怖症ぎみの僕にはきっと耐えられないなってところもあったりする^^;
国家規模の謀略をめぐる物語を得意としてきたハリスにしては、お話が小さいかも ★★★☆☆
 紀元79年8月、ローマ帝国の若き水道管理官アッティリウスは失踪を遂げた前任者エクソムニウスの後を受け、帝国最長のアウグスタ水道の管理を任される。そこで彼は断水という大問題に直面する。断水の原因は何なのか。そして前任者失踪の背景は。水道橋の修理に奔走するアッティリウスは、やがて公共事業をめぐる陰謀に巻き込まれていく。

 ロバート・ハリスの長編第一作「Fatherland」、そして第三作「Archangel」を読んだ時の衝撃を忘れられません。前者はナチス・ドイツが大戦に勝利した世界で、ユダヤ人虐殺という国家の謀略を暴こうとする男を主人公にしたサスペンス小説。後者はソビエト連邦におけるスターリンの秘密をめぐる追いつ追われつの物語。どちらもそのあまりの面白さと苦い結末に興奮を抑えることができませんでした。

 本作「ポンペイ」はこれまでの作品と異なり、舞台を一気に2000年近く前に設定し、今日までのヴェスヴィオ山噴火の研究成果を駆使して描いた物語です。

 しかしポンペイが火山噴火によって甚大な被害を蒙ったことは知られた史実です。結末はその悲劇に向かって進まざるをえず、その点を事前に承知しながらでも読むに値する物語に仕上がっているかというと、否定的に見ざるをえません。ハリスの上記2作品で味わったような驚愕的結末は待ち受けていませんでした。

 「もしエクソムニウスがシチリア生まれでなければ(中略)ヴェスヴィオ山にわざわざ登ったりしなかった」(373頁)とありますが、これは「ストラボンはあの山をエトナ山になぞらえておる」(368頁)という言葉と合わせて読む必要があります。
 エトナ山はシチリア島で紀元前から噴火を繰り返す火山です。エクソムニウスが故郷で見知った火山による地殻変動をヴェスヴィオ山に感じ取っていたということです。私は去年このエトナ山に行きましたが、なかなか圧巻でした。

絶品 ★★★★★
しばらく前に訪れたポンペイを想起しつつ一気に読んだ。非常に質のいいエンターテインメント。一読を勧めます。
ローマ水道魂の炸裂、渋沢龍彦、小川一水ファンおすすめ ★★★★★
傑作です、絶対お勧めいたします。
西暦79年のベスビオ火山爆発、ポンペイ消滅のお話なのですが
主人公のローマ水道魂、正義の熱さ、ヒロインとの恋愛の熱さ、そしてもちろん火山爆発の熱さと、熱さ3倍の熱血歴史小説です。
渋沢ファンの皆さん、御察しのとおりプリニウスがでますよ、小川一水ファンの皆さん、技術屋と美少女の恋愛ですよ、ローマ人の物語ファンの皆さんも当然お勧めです。もちろんそのまま読んでも素晴しい熱血小説の傑作です。是非手に取って下さい後悔させません