劇場版アレンジとでも言うべきか
★★★★☆
ガイナックスが手がけた、「現存する中で最も熱いロボットアニメ」と呼んでも過言ではないかもしれません。
グレンラガンの劇場版、前半がこの紅蓮編に当たります。
この紅蓮編は、TV版前半の総集編に新作カットを加えた感じになっています。
自分はTV版見てから紅蓮編見ました。
一言で表すなら「グレンラガン前半をうまく2時間で表現できてる」。
もちろん、TV版が素晴らしいので賛否両論だと思いますけど。
個人的には、TV版見たことない方の導入編としてもいいかと思います。
時間の都合でカットされたりアレンジされている点では
・ロシウ登場のエピソードがカット
・シモンの復活とニアがグレン団に認められる課程が短縮されている
・アディーネ以降の四天王との戦いが一緒にされている(合体するw)
が気になりました。
特に、シモンの復活・成長とニアがグレン団に認められていく課程は、TV版では四天王との戦いを一つ一つ経て描かれているので、それらを半ば強引に終わらせてしまうには少しもったいなかったかなぁと感じます。
それでも、作品の魅力は余すところなく表せていると思います。
終わりのほうの新作カットや、劇場版らしい感動的な終わり方なんかを含めて星4つとしました。
脚本に問題あり。
★★★☆☆
この作品、元々は劇団新感線のお抱え脚本家である中島かずきさんが描いています。
ですが,TV版の一〜三話と八話の冒頭のみを確りと書き,それ以外の回を皆,
ガイナックスの脚本家さん達が仕上げられています。(それでも各回の監修は本人が行っています)
それらのTV版事情を踏まえて,劇場版を纏めたのが中島かずきさんです。
当然,本人以外が書いていない話も纏める訳だから,話の流れが変になったり,
結末が主人公たちのご都合主義になってしまったりと言うのは否めない。
ですが,これらの要素は,古い歴史を持つ演劇から生まれた「ケレン味」と言う奴なので,
それを見抜いて見てしまえば,面白い作品に仕上がっています。
また,ケレン味を物ともせず,理屈で見るな,感じろ!!という演出はやっぱり,
演劇云々よりも,今のアニメや少年漫画にもう一度思い出してほしい要素でも在りますし。
なんだか,説明っぽくなりましたが,少年漫画が基本的に好きな方には楽しめる一品だと
思います。また,ロージェノムを倒した後の話は,全て中島かずきさんが書いているので,
ラガン編では,アニメでやりたくても出来なかった事が全て襲い掛かって来る予定だそうです。