イギリス的生き方にあこがれる理由
★★★★☆
やっぱり。
以前ハードカバーで読んだ本だった。
でも、なんか新鮮な感覚。
多分、自分の心の奥底に、本書に描かれているような、
自立して、一人生活だが、決して孤独でも貧相でもない生活を
送る、幸せいっぱいな英国人気質へのあこがれが、くすぶって
いるんだろうな。だから、同じ本(文庫ではありますけど)を
やっぱり読んでしまうんでしょうねえ。
著者は、この文庫本のエピローグで、年をとっても、こういう生き方を
、と、5つの教訓を整理されています。
でも、私は、本書の登場人物を年寄りとみないで、多分、他人と比べて
どうの、という世界観を決して持たず、自分の好きな生活を、すきな
リズムで、しかし質素に暮らす、そういう英国人的な生き方への
あこがれが、本書の魅力なような気がします。
世界的な金儲け主義が崩壊し、「私の幸せって何?」を世界中の人々
が考え始めている昨今、英国的な人生観、生活観、自律の心、清貧の心
にあたらめて目を向けるときがきたのかもしれませんね。