85年11月に発売された4枚目のアルバム。これにより初のオリコン1位を獲得。その後も長期間1位をキープして大ロングセラーとなり、レベッカの地位を確固たるものにした。
アルバムに先駆けて発売されたシングルカット曲<8>も国民的大ヒットを飛ばし、途中でリメイクされたこともあって、世代が変わった現在もカラオケの定番となっている。
全体的にアップテンポの詞が多く、特に<2>は秀逸。タイトルの<10>はライヴでは必ず歌われていたスローテンポの物悲しいバラードで、NOKKOの甘いかすれ声の魅力が生きている。(生野 舞)
NOKKOのボーカルに鳥肌
★★★★★
10数年ぶりに聞いたが、NOKKOの声量は圧巻で鳥肌ものである。現在のアーチストに超える人はいない。アルバムの完成度もきわめて高い。
路地裏の子猫は ついに大舞台へと躍り出た。
★★★★☆
SINGLE「フレンズ」のヒットで大ブレイク。 そしてそのBIG CHANCEを見事にモノにした大ヒットALBUM。 並ならぬ意気込みで取り組んだであろうこの作品は その勢いをそのままにBANDの持つ魅力を十二分に発揮して 新たなるSTARの登場を待ちわびた リスナーの期待に答えた。 オープニングの【1】から勢いがハンパじゃない。 NOKKOの荒々しくもハイ・テンションなヴォーカルがGROOVEするタイトなナンバー。 詩を最小限に抑えてBAND演奏とアレンジで聴かせるハイパーな一曲だ。 【2】LIVEで大盛り上がり必至のPOPなナンバー。 ノリの良い 弾むリズムに踊らずにいられない。 【3】変わって 落ち着いた感じで聴かせるミディアム・ロック。 サビが土橋メロディ全開の 憂いのナンバー。 【4】どこかMADONNAを思わせるキャッチーなCUTE POP。 意識してたのかもね(笑)。 極上のポップス。 【5】作品中、 唯一のインストにして ベーシストの高橋さんの作品。 (あとは全曲土橋さん。) こうゆう曲を配置するあたりが 「ただのPOP BANDじゃねーぞ!」的な意思を感じる。 【6】当時12inch SINGLEのロング・ヴァージョンでリリースした NOKKO独自の作詞STYLEが炸裂するファンキーなBEAT ROCK。 【7】SINGLEのc/wだった。 女の子(NOKKO)の 女の子のための 応援歌。 REBRCCAの要のひとつ、 小田原さんのDRUMSがカッコいい。 【8】説明不要のヒット・ナンバー。 前に広末のドラマ主題歌に起用された。 この切なさ溢れるスピード感あるナンバーで 彼女たちの生活は一変する。 【9】私としてはこの曲と【4】がBEST TRACK。 特にこの曲はメロディアス。 ロンドンを題材にビートルズを織り込んで歌われるNOKKOの詩に 悲しげで美しいメロディが相まって極上の仕上がりとなっている。 ホントにいい曲。 ラスト・ナンバーの【10】ALBUM TITLE曲。 作品を〆るに相応しい壮大なバラード。 穏やかに歌い始めるNOKKOのヴォーカルが 後半に向けて高揚してゆく様は圧巻だ。 絶妙のタイミングで入ってくるDRUMが鳥肌モノです。 泣きのギターが盛り上げる LIVEで映えそうな曲。 ここでも土橋さんのメロディの良さが光っている。 ここがREBECCAのターニング・ポイントなのは明らかで 良質のこだわりある作品をこの先もリリースしてゆくが この作品に刻まれた ギラギラしてざらついた感触、 何が何でも勝ち取りたいと意気込む執念の表れは ここでしか聴く事は出来ない。 出来、不出来 関係なしに ここ一番の輝きを放つ 記念碑的ALBUMである。
今でも名盤です!!
★★★★★
最近「フレンズ」を良く耳にしますが、やはり今でも名曲です。初期メンバーが脱退する中、土橋安騎夫氏が中心となって新生レベッカとしてヒットした作品です。
1985年の作品ですが、今聴いてもバランスの取れたバンドサウンドだと思います。今のようなコンピューターサウンドとは違い、メンバーの息遣いまでもナチュラルで心地よいバランスです。「カールズ・ブラボー!!」などダンスを取り入れたパフォーマンスはここから始まったのかなぁ。。。
40歳以上の人間には”涙もの”
★★★★★
私,現在42歳。このアルバム『懐かしさ』『(現在の曲よりも)新鮮さ』が感じられ,80年代(中・高校生時代)に,タイムスリップ出来ました。“吉田 拓郎”の“我がよき友よ”の,歌詞を思い出しました。戻ってみたいなぁ・・・。あの頃へ。
80年代の夢と華やかさを散りばめた名盤
★★★★★
このアルバムの登場はある種の衝撃だった。(1)曲目「HOT SPICE」のイントロのギターカッティングから生ベースの導入と(3)「COTTON TIME」のベースラインと間奏のエレキギターとキーボードの絡み。このカッコよさはありえるのか?と当時感動したものです。
シングルカットされた(6)「ボトムライン」の歌詞のセンスとやはりベースとエレキギターの掛け合いも特筆もの。
前作「WILD&HONEY」はほとんどの曲がシンセベースでしたが、このアルバムでは(4)「76th star」以外は大体生ベースが使われてる。それはかなり効果的でよりこのアルバムのカッコよさを増してます。
NOKKOのキュートなボーカルと洋楽チックなバックの演奏も絶妙なアンサンブルで、このバンドの魅力の一つと言えます。
この時期BOOWYなどと一緒に洋楽と同じくらい感動できるバンドとして機能していたREBECCA。解散して随分経ちますが、未だにこのアルバムの輝きは色褪せていません。