中毒学のバイブル
★★★★★
通じて、臨床家の視点から書かれているため、非常に理解しやすく、現場でも役に立ちます。
総論はコンパクトにまとまっており短時間で読めますし、中毒全体を捉えるのによいです。
散りばめられているmnemonics(語呂合わせ)も楽しいし、実用的です。
私は通読しましたが、総論だけ読んで、各論は辞書的に用いる、でも良いかと思います。
各論では、各々の薬理学(毒理学?)から丁寧に記述されており、病態の理解を助けてくれます。
『中毒』にとどまらず、通常の薬物治療の知識も深まります。
臨床的にわかりやすい本、使いやすい本にしよう、という工夫が随所にみられ、非常に読みやすいです。
これだけの本を一人で書き上げられたことに敬服します。