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刀語 第十二話 炎刀・銃 (エントウ・ジュウ) (講談社BOX)

価格: ¥1,155
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 講談社
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読ませる力は認めますが… ★★★☆☆
以前、第一話を読んだ後、飽きて読むのをやめましたが、アニメ化を契機に 一年ぶりに第二話から通して読んでみました。
傑作でも駄作でもない評価しづらい作品です。

文章力は認めますが怠慢な表現が散見されます。
例えば「誰々の心情は想像を絶する」という文章がありましたが、省き過ぎていて説得力もリアリティも欠けています。
また、敵が弱いのではなく、七花が強すぎるという趣旨の文章もありましたが、それなら そう感じさせる描写をすべきです。

いちいち、「自分はこういうことを読者に伝えたいんですよ」という内容を作者自身が説明するという馬鹿馬鹿しさ。この程度の表現・文章の厚みでは読者に伝わらないという、作者自身の不安のあらわれかなとも思いました。
それに当たり前ですが、毎月刊行など、制作者サイドの制約は読者に対しての言い訳には なりえません。

刀語にキャッチフレーズを付けるとすれば「時代劇風ラブコメお笑い珍道中(バトルもあるよ!)」といった感じです。
そう考えれば、最終話冒頭の七花ととがめの会話も大いに楽しめますし、第4話の錆白兵との戦いも、言い訳がましい文章も逆に笑えます。
変体刀も 話を重ねるごとに曖昧さが増してきました。
刀の定義も序盤はいろいろと書かれていましたが、さすがに作者も つじつま合わせに嫌気が差したのか「本人が刀と思えば刀」という強引な解釈に落ち着いたようです。
変体刀の真相は古典的にも思えましたが、読後感は清々しいものでした。

全体の印象を一軒のレストランに例えるとすれば、外装(竹氏のイラストや話の骨格)良し、サービス(完成度はともかく、様々な要素を盛り込んでいること)良し、でも 味(小説としての質・完成度)は普通。
付け合わせ(七花ととがめのキャラと掛け合い)は美味しいけど、看板メニュー(物語としての満足感)は今ひとつというところです。
全館通して平淡なイメージ ★☆☆☆☆
執筆期間の短さからか、他の西尾作品と比べて、どうしても淡白・平凡な印象を受けます。いや、西尾作品云々以前に、小説として軽すぎる印象です(本自体薄くて軽い)。

全体として、時代設定、登場人物の生い立ちや性格などが練りきれていないんだなぁ、という印象を感じずにはいられませんでした。戦闘の描写や、決め手となった技・作戦の有用性も「え、それがそんなに有効なの?」と引っかかってしまうようなところも少しあります。勝利の理由をとって付けた感じでしょうか。また、文中の西尾作品らしい表現・言い回しも抑え目(よく言えば万人受け)でした。時代物だったからでしょうか。

一巻が薄いので、せめて巻が進むごとに物語が深みを出すかと思いきや、各巻同じテンポでピークを迎えて、同じテンポで収束といったことを繰り返すばかりで、時代背景・世界観の描写や巻の前後での伏線なども乏しく、一話打ち切りの物語を12巻連続で見ているだけのような印象です。物語の進行に必要な情報だけが記載され、無駄なくテキパキ話が進む感じがして、若干せせこましく、無機質な印象があります。特殊な刀を収集するという物語の軸はとても興味をそそるので、もっとじっくり肉づけをして執筆すれば、とても魅力的な作品になった気がするので、惜しいです。

まぁ内容も上記のような感じで、お値段がちょっと(いや、かなり。CDでも同梱しているのかと思った)高目となると、厳しく★は1つです。新規に購入を考えている方には、あまりお勧めしません。やっぱり執筆環境、つまり好きな内容を十分な時間をかけて書いたかどうかってことでしょうかね。企画物は良くない。パッケージ感が丸出しです。大人の事情がぷんぷん臭います。同作者の物語シリーズは、とってもいい感じなんですけどね・・・
んー ★★☆☆☆
12ヶ月連続刊行、たしかに興味を惹かれる試みだったと思います。
ただ、実際全部読んでみて、それは本当に立派なことなのか、疑問です。

1冊目から12冊目まで、まったく同じパターン。
途中多少の工夫もみられましたが、最終的に敵をぶちのめして刀を収集するのにかわりはありません。

なんていうか、全然面白くないです
子供向けのヒーロー戦隊ものみたいです
勧善懲悪ってわけでもありませんけど、

西尾作品の特徴とも言うべき「言葉遊び」も、これといってありません。

12ヶ月連続刊行って言っても毎回内容同じですし、はっきり言って別に凄くないです
それよりもそんなことしないで、もっと時間をかけて良い作品に仕上げてもらいたかったです。
暇つぶしとして、すごく満足。 ★★★★☆
長い長い12冊のシリーズ、ようやく読み終えた。
このシリーズをあらわす言葉は、「軽い」。それにつきる。
とにかく肩の力を抜きまくった作品で、「漫画みたいな作品」どころか、
漫画より軽いぐらい。
しかも、ところどころに「こういうのやるの、僕も結構大変なんだぜ」というような、
作者のメタ的なぼやきが散りばめられていたり。
当然、賛否両論はあるだろうし、嫌いな人はだいっきらいだろうけど、僕は満足。
読み終わった後に何かが残るとかそんなんじゃなくて、
純粋に、肩の力を抜いて、暇つぶしが出来る。
他の本を読むのと比べて、半分以下の時間でさっくさくと読み進められて、
ちゃんと読んだ気分にはなれるのだから、
ある意味でこういう作品は貴重だと言えるだろう。
なんにせよ、極端ってのは取り柄になるべきものだと僕は思っている。

だからこれは、「極端に、軽い本」。
肩の力を抜いて、是非。
誰の望みも叶わない話 ★★★☆☆
いよいよ最終巻。

のっけからクライマックス!な感じで始まり
本当のクライマックスにはロックマンのような連続ボス戦
そして終幕。
8巻9巻では考えられないくらい、中身が非常に濃かった。

結局、「誰の望みも叶わなかった話」

…なんだけど、さわやかに終わらされてしまった(^^;

なんか納得いかないような。
とくにあのラストシーン。とがめはXXのX(激しくネタばれなので伏字)で
地団駄踏んでるに違いない。