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武家盛衰記 (文春文庫)

価格: ¥1
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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はしがきだけでも読んでみて ★★★★★
最近「シグルイ」のヒットにより再び脚光を浴び始めた、二足のわらじの直木賞作家南條範夫先生の戦国武将評伝集。時間のないという方は冒頭のはしがきだけでも読んでみてください。南條先生のひとくち人物評が実に的を射ています。また、紹介されている数々の逸話も知らなかったものが多く、とても面白く感じられました。

ただ、大変個人的な理由ですが、細川、松永、浅井、朝倉、柴田らに混じって津軽氏は記述されているのに、南部氏の記述がなかったのが少し寂しかったです(東北出身なので)。
教科書には載っていない人物伝 ★★★★☆
本書は2部構成となっており、第1部は細川藤孝を筆頭に織豊時代の人物12名を、第2部は伊達政宗を初め関ヶ原の役前後に活躍した同じく12名の人物について書かれています。
「はしがき」に因ると選出規準は特に無く、著者が興味をもったものを取り上げたとの事。
各人物の「生きざま」…… つまり事績を追いながら各所に著者自身の考えが語られている、いわば「評伝集」です。
この様な評伝の場合、大抵は執筆者の好みなどに因り、その人物に対する好悪の感が顕われるものです。
しかし、本著者はさすが歴史・時代小説の大家だけあって中庸な観点を保っており、なおかつ時には読者を唸らせる、正鵠を射た鋭い論評が語られていると言って良いでしょう。
筆者個人としては第1部で取り上げられた松永久秀と、第2部の大谷吉隆(吉継)の評伝が強く印象に残っています。
戦国時代の人物に興味がある方にはお薦めの1冊です。