一見別の話がオムニバス方式で展開し、つながりあう
★★★★★
検察審査委員の執拗な検証・検察官の両親にのみ基づく独自捜査・依頼人である被疑者の意に反した弁護人の調査と、通常では考えられない点が大きな鍵となっており、非現実的ではあるものの、無関係な点同士が終盤見事につながっていく描写は、映画のような短時間ではとても表せない手の込んだ物語となっており楽しめた。
前述のような非現実的行為が冤罪をなくす一端となるのだろうが、皆がルーティンワークとして取り組んでいるのが実際であり、自白偏重主義もあって冤罪は作られ続けるし、このようなことがあっても誰も冤罪と見抜けないであろうが、裁判員制度を前にして、事実を探求する裁判員が出ればとのはかない希望を胸に持った。