一人芝居の長さが・・・
★★☆☆☆
戦いから帰還したアラゴン王国のドン・ペドロ王子率いる部隊は、田園地帯メシーナにやってきた。ペドロの右腕で若くハンサムな伯爵クローディオは、メシーナを治めるレオナートの娘ヒーローに想いを寄せ、彼女との結婚を夢みる。兄の信頼を得ているクローディオを毛嫌いするペドロの異母弟ドン・ジョンは、結婚を阻止しようと画策するが…。
監督で主演のブラナーがシェークスピアの作品を分かりやすく噛み砕いて作った作品。ブラナーの様々な思いが込められているからでしょうか、一人芝居の部分が長く少し飽きさせる部分があります。物語自体は古典的でよくあるパターンですが、見やすく作られています。ベアトリスとヒーローを演じた二人の美しさにだいぶ開きがあったので物語を見ている方にとっては少し苦しい気が・・・。
デンゼル・ワシントンがかっこよく演技も素晴らしいです。
はつらつとした明るさを描き出した傑作
★★★★★
映画版『空騒ぎ』の特徴は、冒頭に既に充分に表現されています。大公の一行が到着するというニュースが着くと、村人たちは一斉に屋敷に駆けこむ。そして、汚れた労働着を脱ぎ捨て、裸になって水風呂にとびこみ、宴会の衣装に着替えるのです。この群集の勢いをカメラは移動撮影でダイナミックに把えます。
つまり、『空騒ぎ』は"最もイタリア的で、最もルネッサンスの精神に近いもの"であり(クイラ・クーチの評言)、"ずばぬけて溌剌とした作品"である(M・R・リドリーの評言)。
映画は自然を背景に、それぞれの登場人物を生身の人間として、生き生きと描写しようとしていました。映画というメディアにぴったりの演出です。
当時、夫婦だったブラナーとエマ・トンプソンが、お互いに意地を張って好意を表現しようとしない男女の恋人をいきいきと演じています。
映画的醍醐味と古典の魅力
★★★★★
才人ケネス・ブラナーの古典シリーズ。
マイケル・キートンのキチャナサぶりはちょっと「?」ですが、その他はかなりカンペキ。若き日のケイト・ベッキンセールの初々しさにべた惚れしてしまいました。ちょっと石田ゆり子にも似ていて好みです。
もちろん一番の見せ所はエマ・トンプソンとケネス・ブラナーの丁々発止のやりとりなんですが。原作にどの程度忠実なのかは知りませんが、優雅でいて毒のある言葉がびゅんびゅん飛び交います。
あと特筆すべきはロケーションの美しさと音楽。パトリック・ドイルのサウンドトラックはCDでも買ってしまったほどお気に入りです。
お勧めです!
★★★★★
日本版のDVDが発売されることはないのだろうと諦めていたので、本当に嬉しいです。
(海外版も持っていますが、やはり字幕がないと辛いです。)
最高のキャスト、トスカーナの美しい風景。どれをとっても最高、ケネス・ブラナーのシェークスピア映画の中ではこれが一番オススメです。
お勧めです!
★★★★★
監督と主演を兼ねたケネス・ブラナーが、
「比喩が多く難解なシェークスピア喜劇」を分かりやすく楽しめるように
と苦心しただけの事はあり、何も考えずに観ていても十分楽しめました。
型どおりにならないようにイギリス俳優だけでなく、アメリカ俳優を
起用したとの事でしたが、それも映画に活気を与えていました。
イギリス人のケネス・ブラナーが作っている為、
貴族社会のドラマとして観てもきちんとしています。
今は大女優になったケイト・ベッキンセイルがまだ十代で、
とても可愛らしいです。
美女ベアトリスを演じたエマ・トンプソンは演技は素晴らしいのですが、
ケイト・ベッキンセイルより美女かと言われると、
ビジュアル的には微妙だと思いました。
逆にデンゼル・ワシントンが演じた領主は知的でめちゃカッコ良いです。
というかカッコ良過ぎ☆
クローディオより数倍カッコ良かったですからね☆
映画の主題歌も口ずさみやすい素敵な曲です☆