This Conversation Seems Like a Dream - インターネットデパート

才人です ★★★★★

HR系バンドメンバーのソロ作品は、技の見せびらかしに終始するケースが多く、聴くに堪えないものが殆どだ。

ただ、一握りだが曲を第1に考えHRの範疇に収まらない素晴らしい作品を生み出す才能もある。DMLのティムクリステンセンやサンダーのルークモーリー、そし本作のキップウインガーだ。

彼らに共通するのは優れたコンポーザーであり、ロック以外の音楽に対し造詣が深い事。本作も本格的にクラシックの作曲の勉強をしている彼らしく弦のアレンジなど聴き所は多い。だがそれより先ず曲の質が高い。

特に前半は素晴らしい。特に♯3はキップが書いた曲の中でもベストの部類に入るのではないか。加えてギターのアンディティモンズのプレイも、本来の彼のスタイルより制御されているがそれが吉と出て非常にクール。

以後キップのソロは知識が豊富になりすぎ、ポップさとは無縁になる為本作が最も聴きやすいと思われる。

一筋縄でいかないポップロック～末永く楽しめるアルバム ★★★★★

　私は、華やかなサウンドのＷＩＮＧＥＲよりも、キップがソロになってからのアルバムの方が好きだったりします。
　サウンド的には、ピーターガブリエルやスティングの音楽を少し陰鬱にして８０年代的なテクニカルギターを載せたような感じとでもいいましょうか。
　キップのヴォーカルもＷＩＮＧＥＲ時代よりも深みをましており、ベースプレイもメロディックになったような印象を受けます。
　ＷＩＮＧＥＲ時代のような華やかできらびやかなハードロックを期待して聴くとかなりがっかりするでしょう。でも音楽のスタイルが云々というより、キップのヴォーカルやベースプレイが好きというのであれば買って絶対に損はしないと思いますし、ハマると二度と手放せなくなるアルバムになると思います。

マルチミュージシャンぶりが良く出たソロアルバム。ややＡＯＲより。 ★★★★★

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