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三洋電機よ、永遠なれ!

価格: ¥1,470
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: PHP研究所
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聞き手のツッコミが弱くて井植敏氏の欺瞞を見抜けていないかも.... ★☆☆☆☆
欺瞞とまでいかなくても、聞き手のツッコミが弱くて井植敏氏が言わなかったり、言いそびれたことがあるように感じた。
あるいは、本人が未だに気付いていない、三洋電機を凋落させた本当の原因とかを引き出せていないのではないだろうか。

ざっと目を通してみたところ、特に明らかに井植敏氏の業績でありながら、語られていないことも多いと感じた。
たとえば、有利子負債を1兆数千億にまで膨らませる体質を作り出してしまった遠因とも言える施策の数々。
これは、井植敏氏を経営者として評価する場合、外し難い点ではないだろうかと思うが、本人は気にも留めていないのだろうか。

有利子負債は、井植敏氏が三洋電機の社長に就任してから経営から退くまでの間にやった経営の結果を端的に示す数字の一つだと考えられるからだ。
それというのも、かつて、知名度が低いために業績は良くても株価は低迷し、そのために資金調達力が低くて無借金経営をする必要があったものが、井植敏氏が社長就任後に採った数々の施策のお陰で大きな資金調達が可能となったからだ。
井植敏氏がそれらの施策を打ち続けなければ、1兆数千億もの有利子負債などは、作りたくても作れなかったということだ。

そして、それらの施策は必然的に三洋電機の経営体質を無借金経営を軸とした管理会計重視から、投資家や銀行からの資金調達を軸とした財務会計重視に変化させ、ついには粉飾決算事件まで引き起こしてしまったことに連なっていると感じるからだ。
そういった井植敏氏の功罪をもっと掘り下げて区別しなければ、「永遠なれ!」と願う程の三洋電機の良さを際立たせるには、印象が薄いと感じる。
経営者の生き様 ★★★★★
本書は経営評論家の片山修氏のインタビューという形で書かれているが、著者は過去の経歴から経営上の問題、そして自分の生き様まで驚くほどストレートに語っている。また、その語り口には会社や社員への強い
思い入れや愛情が溢れている。自らの失敗を率直に認める著者だからこそ、経営者としての経験から本書
で語られる様々な示唆や教えはストレートに心に響く。また、現在でも衰えない起業家精神、チャレンジ
精神には驚かされた。「一人の経営者の生き様」として本書から学ぶことは多かった。
どういう気持ちなのか ★☆☆☆☆
なぜこれが「永遠なれ」なのか!とてもそんな内容ではありません。三洋電機がこうなるまでの間、最も長く責任者を務めていた人がこんなことしか感じていないのであれば、従業員は浮かばれませんし、その内容も読者に何の示唆を与えるものでもありません。だいたい「パナソニックが三洋電機を吸収合併した」との記述がありますが、これは事実ではありません。こういう事実関係もいい加減です。なんだか悲しくなりました。