ブルーレイだけあって、画質・音質とも申し分ない。
バンドのパフォーマンスもレベルが高く、しっかりと聞かせている。

特筆すべき点は沢山あるが、特に前半には名アルバム「風立ちぬ」から数曲選曲されるという、同アルバムのヘビーリスナーだった私にとって夢のようなセットリスト。

衣装替え中のバックコーラスやバンドのパフォーマンスまできっちりと収録しているという丁寧なつくり。

聖子さんの衣装も青・白・黄・赤と魅力的な変化が楽しめる。

聖子さん自身がカウントダウンの瞬間をとっても大切にしており、それをファンと共有できるうれしさが素直に伝ってくるのが好印象。

会場の大阪城ホールでの客席の配置がステージを取り囲むようになっており、このライブハウスのような距離感と雰囲気が、良いパフォーマンスにつながっている。

聖子さんのボーカルが大変調子が良く、本人も気持ちよく歌っているのがよくわかる。

アンコール終演後に「赤いスイートピー」のカラオケが流れ、観客の大合唱のなか、思わず本人が最後まで歌ってしまうということがなんと２回も繰り返されたりするハプニング。「このまま帰れない」との歌詞が本人の心情とマッチして感動的な場面だ。

以上述べたように、数ある聖子さんのライブ作品の中でも総合レベルが高く、ブルーレイで何度でも楽しみたい作品だ。

2005年の大晦日、大阪城ホールへ行った。聖子ちゃんのコンサートは中学生以来。何故こんなに期間があいてしまったのかは分からないが、とにかく会いに行きたかった。生で、あの透明な歌声を聴きたかった。

曲はシングル曲、中心だろうと思ってて始まったのが星空のドライブ。イントロと共に飛び出してきた大スター。もうアドレナリンが出て、止まらない。興奮冷めやらぬ間に次の曲は冬の妖精。もうノックアウトだ。ラストに近づくにつれヒット曲の応酬。赤いスイートピーでは、もう懐かしくて不覚にも涙。

その後も冬のアルバムの名曲を中心に夢心地だった。次の年のカウントダウンでは夏のアルバムを中心のライブでファンは大満足だったが、またもやカウントダウンは最近ヒット曲集になってしまい残念だ。

だから…聖子ちゃん心配しなくても、あなたのファンは大ヒット曲もアルバムの中の名曲も知ってる。30年来のファンが泣いて喜ぶライブを期待してます。

また大阪でカウントダウンパーティー待ってます。