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Rosewood

価格: ¥730
カテゴリ: CD
ブランド: Sbme Special Mkts.
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ignored innovator of jazz trumpet ★★★★★
ウディ.ショウは、フレディ.ハバード以降で最も偉大なスタイリスト。彼なくしてトム.ハレルも、ランディ.ブレッカーも日野さんもあり得ない。プレイヤーの見地からすると、彼の跳躍を多用したフレーズは楽器の技巧的に非常に高度なもので、本作は彼の音楽性のピークを記録したものと言えます。素晴らしい音楽であることは当然ですが、ジャズトランペットを志す方には、素晴らしい教材であるとも言えます。ヘビーな内容でありながら、その重さを感じさせないのはピアノのオナージェ.アラン.ガムスのポップな感覚によるところが大きいと思われます。表題曲Rosewoodは、両親の名前を織り込んだもので、ぷーれん氏指摘のような黒人の公民権運動的なものではなかったと記憶しています。CBS時代のウディのアルバムは、どれも秀逸な内容であり、CDでの復刻がなされないのは不思議です。ともあれ、本作は沈滞していたとされる70年代のジャズの最も素晴らしい果実の一つと言うべきものです。お薄めです。
ショウの総合的な才気を聴くなら文句なしに代表作 ★★★★★
 1960年代も半ばに入ってようやく初リーダー作を録音できたウディ・ショウは1944年北カロライナ出身。一足先んじた好敵手フレディ・ハバードの陰に隠れ,実績でも知名度でも大きくワリを食ってしまった。

 ハバードと並べても遜色のないソリッドな吹け上がりに加え,卓越した作編曲力を併せ持った彼は,リーダー盤の仕立ても周到。いまいち決定打を欠くハバードより,余程評価されて然るべきだったが,彼はとにかく出てきたタイミングが悪かった。おまけに短命と来ている。ウィントン登場で生楽器が復権した頃には盛りを過ぎ,間もなく世を去ってしまった。可哀相に。

 そんな彼も,1978年に大手コロムビアへ移籍。メジャー・デビューの機会を手にする。既に8枚を吹き込んでいたとはいえ,晴れてマイルスと同じ土俵に立てた喜びは容易に推察できよう。本盤はそのデビュー作を2作目をカップリングしたもの。ハープ,ローズに分厚い管陣営を加え,苦楽を共にした朋友たちと共同編曲。皆で凱歌を挙げた彼の気持ちはどんなに満たされていたことか。

 音はいかにも1970年代の黒人主流派らしい怒濤のモード・ジャズ。ストラタ・イースト界隈黒人ジャズメンの姿をありあり想起させるエネルギー,最大15人が織りなすドラマチックな曲展開,そして達者な演奏力が高次元に融合。代表作『ステッピン・ストーンズ』とほぼ同時期だけに,全編に漲る勢いが素晴らしい。ちなみに標題の『ローズウッド』は,恐らく1923年にフロリダ州ローズウッドで起きた黒人虐殺事件のことを指していると思われる。解説を担当したM.カスクーナ(白人)が気づかぬ筈はないが,標題のゆえんには一切ノータッチ。どちら側にとっても,過去を超えるのは簡単なようでなかなか難しいものだ。