自爆テロの背景
★★★★★
9・11テロやロンドン地下鉄のテロ事件の犯人の実像に迫った本です。犯人像の実像と虚像を示しています。テロ事件について、深く考察するのに必要な材料を提供している本だと思います。人間心理も含め、自爆テロに走る背景など、とても勉強になりました。自爆テロの本質について、冷静に考えるのに良い本だと思います。
おいおい「大義」を悪用するのは最悪だろ!
★★★★☆
・敬虔なイスラム教徒が自爆テロに走る
・貧困のどん底にあるイスラム教徒が自爆テロに走る
といったステレオタイプを否定しており、
そこそこの教育を受けたものの、その後社会で進むべき道を見失った人たちが、自爆テロに走る
との説が述べられています。つまり、劣等感が人を自爆テロに走らせる、と。
日本での、新興宗教、マルチ商法、自己啓発セミナーの被害と似ているとの事です。
ズル賢い大人が、自分を見失った若者たちを操作している構図。自爆テロに若者を走らせるズル賢い大人は、DVDや本を売って稼いでるとの事です。
古今東西いつの世でもいるんだろうけど、「大義」って言葉を軽々しく使って、まわりを巻き込んで、自らの目先の利益に利用する連中は、許せんなあと思いました。騙される方も悪いんだろうけど。
本当にこれだけの解釈でよいのか?
★★★☆☆
著者の主張は明解で「自爆テロリスト=普通の市民」と結論付けています。
ただし、それを裏付ける証拠は、アルカイダやその母体となった過激派
グループに所属した十数人の自爆テロリストの所縁の場所を訪れて、彼らが
そのような一般市民であったからだと主張しています。
連日の自爆テロが発生するイラクでは既に何十人(数百人?)という単位で
事件が起こっているのに、本当に少数の出身を見るだけで結論付けて
いいものかは考えどころだと思います。
終章では、テロリストの正体の解明から、突然アルカイダの脅威の話に
展開し、結果としては誰も恐れず普通に暮らしていれば、アルカイダは
いなくなる、という論調で妙な楽観論で終わってしまいます。
確かにどんなに長く続く戦争でも、何百年と続くわけではないですが、
それにしても「待てばテロは去って行く」的な主張は、現地の人に伝われば
反感を買うことは間違いないでしょう。
本書自体が何ともまとまりがないのですが、それなりに意識して読めば、
テロの背景などについては、ためになることもあるのではないかと思います。
黒幕は誰なんだろうか?
★★★★☆
アルカイーダ イコール オウム真理教というのが
著者の結論
こう考えると いろんな点がわかりやすい
これだけ?そんな気がしないでもないが
新書版ではこれで十分かもしれない
ただし カルトにはスポンサーがいます。
オウムはあのクニだし
そういえば あのお髭の方の一族は
かの大統領一族の
ビジネスパートナーだったよな。