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遣唐使全航海

価格: ¥2,415
カテゴリ: 単行本
ブランド: 草思社
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「遣唐使」の全容を知るために ★★★★☆
よく知られている「遣唐使」について、歴史的に詳しく検証した研究成果を体系的に1冊にまとめたものです。著者の上田雄氏は日本海事史学会地方理事の方で、古代のアジアにおける国際交流史や国際関係史に関する書籍を数点執筆している研究者でした。

遣唐使の渡航回数については6通りの諸説があり、どうも定説はないようで、本書では検証の結果15回としています。その15回の遣唐使の詳細は49〜242ページに詳しく書かれています。断片的な史実をこれだけ網羅的に集大成したのが見て取れる内容でした。

遣唐使も回を重ねるごとに150人ほど乗せる堅牢な大型船の造船術が生まれ、大洋横断にも進捗がみられます。最後の遣隋使であり、第一回遣唐使であった犬上御田耜(いぬかみのみたすき)は、日本史の教科書にも登場する人物で興味を持ちましたが、史料に書かれている情報が少ないのですね。鑑真和上の渡航失敗も詳述されており、厳しい道のりが伺えます。季節風や帆走の原理、遣唐使以後の日中間の航海も掲載してありました。

内容です。弘法にも筆の誤り(『空海の風景』への疑問 遣唐使の航海についての定説への疑問) 遣隋使・遣唐使の派遣回数(小野妹子と遣隋使 遣隋使の派遣回数 遣唐使の派遣回数) 遣唐使の時代区分と航路(遣唐使の時代区分 北路朝鮮半島沿いの沿岸航路 南島路‐奄美・沖縄など南島を経由する航路 南路‐東シナ海を横断する航路) 遣唐使の航跡と事績(第一回遣唐使 犬上御田耜 第二回遣唐使 吉士長丹 第三回遣唐使 高向玄理 以下一五回遣唐使まで記載) 遣唐使の船と航海(遣唐使船の形と大きさ 推進力は網代の帆 遣唐使船の横断日数と速度 遣唐使船の航海と季節風)
遣唐使は本当に遭難ばかりしていたのか? ★★★★☆
今までの遣唐使関連の主な研究成果をまとめた上で、気象学や航海術から遣唐使を考え、問題を投げ掛けています。
すでに予備知識がある人には興味深いですが、初めての人には…うーん。
一般向けの関連書を読んでから読むと、おもしろいです。