タイトルのまま。正に味も匂いも何も感じない作品である

まず本編の構成においては全てのチャプターでベースが水着水着水着…
もちろん水着が悪いという意味ではない。水着は大好きだ！！
しかし演出がどれも似たりよったりで、斬新さや工夫がまるで感じられない

演出の部分について更に掘り下げて言わせて頂くと
クマにとっての沙紀嬢の魅力は“昔クラスに一人はいたちょっとワルそうな子”的な
古い表現になってしまうが“オレンジロードの鮎川風”な雰囲気だと勝手に思っている
つまりそういった水着に頼ったわかりやすいお色気寄りの演出ではなく
違った視点から沙紀嬢の魅力を引き出す様な演出をして欲しかったのだ

更に沙紀嬢が高校時代にラグビー部のマネージャーをしていたという事は
この作品を購入するレベルのファンの間ではもはや常識と言っても過言では無い。
なのにどうしてその辺りの沙紀嬢の一面をもっと引き出してくれなかったのか？
例えば観ている人間を“沙紀嬢がマネージャーをしているラグビー部の部員”的な
気分にさせてくれるシチュエーション作り、演出は出来なかったのか？

そしてなんと言っても一番の大問題は
沙紀嬢の声を聴く事の出来るチャプターがただの一つもなかった！という事だ
正直クマ的には最後まで沙紀嬢の存在をこれっぽっちも近くに感じる事は出来なかった
やはり“声”というのは大事な要素である

何かこのレビューを書いていてクマは精神的な疲れを感じてしまった
こんな時こそそんな気持ちを癒してくれるアイドルＤＶＤを鑑賞したい…

そう、これはまさに本末転倒としか言いようのない事態で
それを生み出したのは言うまでもなくこのどうしようもない駄作なのである。