もっと早く手にしておけばよかった
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木村琢也著「携帯版スペイン語会話とっさのひとこと辞典」(DHC刊/ ISBN: 4887243812)の別売りCD7枚組みです。
上記「とっさのひとこと辞典」に掲載されている膨大な例文のうち、太字で記された部分のみ吹き込まれています。とはいえ、例文数は約2800、そして総収録時間数が約7時間というボリューム。なかなか聞きでがあります。
収録スタイルは、まず日本語訳を日本人ナレーターが読み、それに対応するスペイン語例文を男性ネイティブが1回、続けて女性ネイティブが1回読むという具合です。同封されている説明文には「普通の速さのスペイン語→ややゆっくりとしたスペイン語、という順に録音されて」いる、とありますが、私はむしろ普通の速さのスペイン語で2度読んでいるという印象を持ちました。決して極端な速さではありません。
男女ともcやzの発音から、中南米ではなくスペイン出身のネイティブ・スピーカーだと見て取れます。男性はガブリエル・ベギリスタイン氏で、NHKのテレビとラジオそれぞれのスペイン語講座に長年出演してきた人物です。
日常生活から旅行やビジネスの場面に使えるスペイン語まで幅広い分野の表現を集めているので、大変役に立つCDセットです。スペイン語の文法を接続法まで一通り修めた学習者がボキャブラリーを養うにはうってつけの教材だと思います。
書籍のほうを手にしてからこのCDを手にするまで少し間があったのは、ひとえにその価格のせいです。書籍とCDの両方を揃えるとかなりの出費です。購入するのに決断を要しました。
しかし、いざ実際に手にしてみると、もっと早く決断しておけばよかったという後悔の念が沸いたほど、これはなかなか良くできたセットです。