舞台はNY。宝石店ティファニーに憧れ、ショーウインドーの前でパンをかじるのが大好きなコールガールは、人なつこくてかわいい女性。同じアパートに越してきた青年作家は、そんな彼女に次第にひかれていくが、彼女には秘密があった…。
コールガールを演じても下品にならない、オードリー・ヘップバーンのキュートでエレガントな魅力が絶品だ。ジョージ・ペパードも、いかにも人のよさそうな好青年ぶりで、ヒロインに振り回される役がピッタリだ。原作はトルーマン・カポーティ、監督は『ピンクパンサー』シリーズでおなじみのブレイク・エドワーズ。エドワーズ監督の軽妙なタッチと、オードリーの都会の妖精のような、ふんわりとした軽やかさがマッチした、心地よいラブストーリーだ。(斎藤 香)
60年代初期、アメリカの大ヒット映画
★★★☆☆
オードリー・ヘプバーンの人気頼みで制作された、大衆娯楽映画と言い切ってもいいでしょう。
原作者トルーマン・カポーティの小説を読んでから、後に見ました。カポーティは社会派小説を得意とする作家でして、この映画の試写会を見て、あまりの違いに激怒したという話は有名です。
いちばんの違いは映画の結末です。
興業収入を上げるためには、みんなが期待するハッピーエンドで終わらせたほうが良い。よって脚本そのものを大幅に手を加えた結果、ストーリーのつじつま合わせに無理が生じたわけです。映画はそれなりに面白くて楽しめますから一度は見てもいいです。しかし比較すると、カポーティの小説のほうが優れていると分かります。
当映画を見てから、原作の小説を読んでみてもいいでしょう。
オードリー・ヘプバーンは「ローマの休日」で見せた若々しく溌剌(はつらつ)とした女性が記憶に焼き付いて、そのぶん魅力に欠けますね。ユニオシという珍名の日本人も目障りです。
あの当時は大ヒットした映画でしたけれど、50年の歳月が経って色あせてしまった感は否めません。
一面において、映画は時代を映しだす鏡みたいなものです。残念ながら古さのほうが表立ち、その古さに足を取られてしまう作品自体の力不足は、謙虚に認めなければならないところです。これは、いつの時代の映画にも当てはまります。
いい映画ですけど、他に数多くある名作ラブロマンス・モノよりも、絶対お勧めと言えないのが惜しいです。
うーん。。。
★★☆☆☆
オードリーの映画はDVDでいろいろみましたが、名作!とも言うべきこの作品はいまいちでした。オードリーの美しさが感じられないし、ストーリーも感動はできませんでした(冒頭のシーン、猫を抱いて雨にぬれるシーンなど有名なシーンは多々あるものの、そのシーンだけでなく通して初めて見てあまりハッとさせられなかった)。
個人的にはオードリーの美しさ、ジヴァンシーファッション、ストーリーのどれをとっても一番よかったのは「シャレード」です。
主題歌はすばらしい
★★★☆☆
アカデミー賞の2部門は作曲・主題歌である。この作品の内容は、「ローマの休日」からすると、かなり落ちる。恋愛劇のなかに、不倫、窃盗など教育的立場からはお勧めできない。かなり絶賛するレビューも見るが、ヒステリーからくる動物虐待にもとれるこの映画なら、「麗しのサブリナ」のほうをお勧めします。ただ、曲は心に残る名曲と言える。
痩せたオナゴは魅力無し(T_T)
★☆☆☆☆
これと、男はつらいよの浅丘嬢も評価が高いですが、意義あり。
やせっぽちのオナゴに魅力無し。枯木のような二の腕見るに耐えません。
カルメンの高峰秀子さんみたいな溌剌とした女振りが好きです。
閑話休題(クラッカージャック)
★★★★★
主演、オードリー・ヘップバーンとジョージ・ペパード。原作、トルーマン・カポーティ、監督、ブレイク・エドワーズ、音楽、ヘンリー・マンシーニ・・・・
もはや岩波文庫の古典みたいなものです。もちろん星は5つです。殿堂入りかもしれません。
もはや、語ることはほとんど残っていません。
最近、改めて観ていたら、何と懐かしのアメリカのスナック菓子、「クラッカージャック」が何気な役回りを演じていたのに気づきました。キャラメル・コーティングしたクラッカーで、ホリーの夫、ドクが食べながら登場する奴です。箱の右下に子供(クラッカージャック?)のイラストがある奴です。ポールがティファニーで、イニシャルを彫ってもらった指輪はクラッカージャックのオマケです。よく彫ってくれましたね。この時のティファニーの店員の台詞がいいですね。
「クラッカージャックって未だあるんですね。変わらないものは心を暖かくしてくれますね。」
昔、米軍基地のそばのスーパーで、マックスウェルのインスタントコーヒーと一緒に父が買ってくれたのを思い出します。アメリカには未だあるのかな?