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カンゾー先生 [DVD]

価格: ¥4,725
カテゴリ: DVD
ブランド: 東映ビデオ
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   戦時下の岡山県で「開業医は足だ」をモットーに診療を続ける赤城風雨(柄本明)は、どんな病気も肝臓炎と診断してしまう「カンゾー先生」と呼ばれる医者。「このままでは日本中に肝臓炎が蔓延し、国が壊滅してしまう」との危機感を抱いた彼は、診療の傍ら肝臓炎ウィルスの研究に精を出す。そんな折り看護婦として雇われているソノ子(麻生久美子)が、負傷した脱走兵・ピート(ジャック・ガンブラン)を診療所に匿ってしまう。
   今村昌平監督の作品は人間の生き様を鋭く洞察するその視点から、やもすれば陰湿な作風になりがちだが、本作に関しては、からっとした爽快な作品に仕上がっており、戦時中という時代を生き抜いた人々の滑稽さと大らかさを巧みに描いている。イマヘイ監督、撮影当時72歳という年齢が信じられないほどの軽快な演出に加えて、「日本人全員の頭が肝臓炎になってしまう」といった鋭い社会批判まで盛り込む絶妙なバランスは、前作「うなぎ」から脚本に参加している、子息の天願大介の手腕も生かされていると見た。(斉藤守彦)
いい映画だと思います ★★★★☆
麻生久美子という人が気になって購入したのですが。
柄本明もすごいですね。
こんな映画が好きです。
その人のしていることや、発言だけを見ているとイメージが固定されがちですが。
実際の本質がどこにあるかを見極めることや、それが出来たときの嬉しさなどが楽しめると思います。
エンディングのピカドンが微妙なので、マイナス星一つにしました。
カンゾー先生の戦争観が興味深い ★★★★☆
二つの場面が印象的だった。当時の日本人のメンタリティをよく表しているからだろう。

○肝臓炎の治療のためのブドウ糖の支給が減らされそうとするのに、赤城風雨医師が抗議するとき、肝炎治療の重要性を縷々説いたあと、「畏れ多くも天皇陛下の…」と天皇の名において役人を説得しようとする場面。

○鳥海外科医に「わしも軍部のやり方には不満だが、始まってしまった戦争じゃし」とつぶやく場面。

常に患者のことを思いつつも一瞬名誉に眼が眩むという赤城医師は人間臭さを備えた職業モラルの高い人だ。それでもあの戦争を否定してはいなかったんだということが新鮮な驚き。軍部に反発するのは人の健康に反するようなことを押し付けられるときであり、戦争そのものが理由なのではない。始まってしまったとき歯止めをかけられる人などいないのかもしれないと思う。
ぜひ先生と呼ばれる人に見てもらいたいです。 はいっ ^^ ★★★★☆
以前みた映画だった。
ハリウッド映画と違う日本の映画。
性におおらかで、人生を謳歌し、
そして時代の逆境にしぶとく生きる。
そんな日本人を見せてくれた。
医療に携わる人に見てもらいたい。
NO.111「か」のつく元気になった邦画2 ★★★★☆
<元気コメント>
 生と性。
 人にとってはいずれもかけがえがない。
 (走り回る医者カンゾー先生とそれを囲む一筋縄ではいかない登場人物たち:世良公則=モルヒネ中毒の外科医、唐十郎=生臭坊主、松坂慶子=料亭の後家、麻生久美子=売春看護婦ソノ子)

懐かしい“重喜劇”のにおいがー ★★★★☆
路地を疾走しまくる初老の医者、淫売、アル中の坊さん、モルヒネ中毒の医者―本人たちは必死でも、どこか笑いを誘うキャラ達―。 ちょっと軽めだけど、今平監督の出発点、“豚と軍艦”あるいは“にあんちゃん”を髣髴とさせる、あの重喜劇が帰ってきたーと言う思いがこみ上げてしまいました。 思えば“神々の深き欲望”以降の今村昌平は、実証主義にこだわるあまり、こういった、庶民のおおらかさをのびのびと謳いあげる作風から遠ざかっていたと思います。 女のモンペを旗にして去っていく鯨も大笑いです。 “うなぎ”で2度目のカンヌ・グランプリを受賞し、名実ともに世界の巨匠となった今平さんがリラックスして作った快作―と言う感じです。

“お前は激しい女じゃのう” “サヨナラだけが人生だ” “うちはバクテリア(つまり人間というよりは生物)じゃけん”などなど、まさに今村昌平の軌跡そのままの名セリフが出てきます。 さらには原爆のきのこ雲まで―。 これはまさに今村昌平大全集といった感じの作品でした。