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絶滅危惧種見聞録 (読んどこ! books)

価格: ¥1,365
カテゴリ: 単行本
ブランド: 廣済堂出版
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社会が葬り去りました。 ★★★★★
昭和50年代までは本書のような”世間”が都会・田舎問わず日本のどこにも存在した。その後なぜか急速にデオドラントな”社会”へと舵切りが進んでいく。ひと昔前までは世間体という言葉が聞かれたが昨今ではあまり耳にしない。なぜか?世間体をことさら良いものというわけではないが、それを気にした横のつながりはなくなり、変わって社会という組織力・権力を擁した縦のコミュニティーが良識やルールをことさら重視する良くいえば個人主義的な、自己責任に重きを置いた社会的組織へと個人が組み敷かれる方向へ変遷したからだ。そこでは組織の論理がはびこり、より多くの信頼を集めるモノへ信望が集まるようになる。ご近所同士に存在した信頼関係による絆や不文律は失われ、変わって権力のあるものが掌るルールを善しとする個の存在が”皆同じ”という縛りでもって社会がチューニングされていく。
著者はそのチューニングから発せられる絶えられないノイズから解き放たれたいという思いで本書を記したのだろう。
筆者も懐かしく読めた。
絶滅危惧種見聞録こそ絶滅危惧種 ★★★★★
何度も何度も読み返したくなる。
一話が終盤に差し掛かると
一日の終わりがもったいなく感じた
あの心情がよみがえってくる。

楽しくて可笑しくて
なのにどこか切ない。

読み始めた途端話の中に胸ぐら掴まれて突然引き込まれる。
おそらくは玉ちゃん特有の放熱する文章にあると思われる。

玉ちゃんの放つ熱は、じんわり優しい温度に変化して
いつまでもいつまでも心の中に残る。

そういった作用を文章でもって出せる人は、なかなか見当たらない気がする。

何度読んでも、その都度良い風が吹いてきて心地良い空気をつくってくれた。

世間や他人や自分が嫌になってしまったときこの本を読めば
固い結び目を解いてくれるだろう。