とてもよかったけれど収録点数が少し少ないような気がした。もっと分厚くしてもよかったのではと生意気ながら思ってしまう。

これまでに描いた「芋虫」「パノラマ島綺譚」などの表紙やカラー絵が掲載されている他、新作「踊る一寸法師」も載っています。CDジャケット、舞台のパンフレットに使われた挿絵は、手に入りにくいものもあるのでファンなら買って損はないと思います。

新英名二十八衆句の「江戸川乱歩」が掲載れていたのは正直感動ものでした。
今ではオークションで2万超えしている所も多々あるので。

緻密に描かれている「パノラマ島綺譚」のボツ原稿のようなものを見たときは、本当に丸尾末広の画力に驚きました。これだけでも「乱歩パノラマ」を買った意味があるような気がします。

待望の丸尾末広氏の画集。
これは乱歩作品からのイラストがメインとなっておりますが、氏が手がけたポスター・CDジャケットやキンランドンス、少女椿や鉛筆での下書き作品なども数点掲載されており、なかなかバリエーションが楽しめると思います。
およそ50点ほどの作品が掲載されています。
さらに、乱歩作品三作目となる『踊る一寸法師』も収録。
こちらは30p弱ほどの短編ではありますが、エログロたっぷりの内容となっています(笑)
一つ欲を言うなら、ハードカバーにして欲しかったかな。