一説には、日本陸軍のせいだと叫ぶ人もいるでしょう。しかし、この本では総大将牛島満の人柄と苦悩、参謀長と副官の対立などがとてもよく書かれています。少なくとも牛島満氏が考えた事は、「日本人を守る」ということでした。
沖縄戦は、日本軍の島民避難作戦や迎撃作戦の失敗があり人々は戦闘に巻き込まれました。しかし、米軍の非人道的な爆撃なども見逃す事はできません。公平な視点でこそ「戦争の意味」が判るのではないのでしょうか。この本は、人間の苦悩と悲しみそして責任について考えさせられました。