天竺への旅の途中で、三蔵一行が寄ったのは“虎の民の国”。ここは金角大王と銀角大王という兄弟妖怪が王と王妃を亀に変え、国を乗っ取っていた。難を逃れた王女の玲美は、三蔵たちにその妖怪の退治を依頼。玲美の案内で妖怪の住み家に向かうが、そこにはとんでもない罠が仕掛けられていたのだった…。
大ヒット連続ドラマを映画化したものだが、質感は正直、テレビのスペシャル版といった感じはぬぐえない。けれども子どもを連れて安心して観にいける実写の邦画という意味では、07年の夏休み映画の貴重な存在となっている。驚くのはテレビ版よりも進化した孫悟空役の香取慎吾の棒術。にょい棒の扱いがさらに上手になった上、さまざまなアクションにも挑んでいる。特に後半のアクションでは、香取自身がアイディアを出したそう。それらも見モノのひとつだ。また実際の中国でのロケなど、スケール感は相当に大きなものに。金角役の鹿賀丈史のドーンと落ち着いた悪役ぶり、銀角役のちょっとユニークさも見せた岸谷五朗の悪役ぶりなど、ゲスト出演者たちの演技も見どころのひとつとなっている。(横森 文)
ハマり役
★★★★☆
堺正章の「西遊記」からウン十年。とうとう来ました。
香取慎吾君の劇場版「西遊記」。
出演者はドラマのままに、ナンちゃんが沙悟浄役で出ていたり
娯楽作品としてはまぁまぁの作品。
この劇場版は「金閣・銀閣」の話しが中心。
さて、この西遊記に関してどれだけの知識があるか。
そもそも「大唐西域記」と言う本当にあった書物から出来上がったのは有名だが
三蔵法師率いるメンバーの本名をご存知だろうか?
孫悟空=斉天大聖孫悟空。沙悟浄=捲簾大将沙悟浄。猪八戒=天蓬元帥猪八戒。
コイツらは実は天上界の神様だったがイタズラや追放等で地上界に来た。
で、実はこの「大唐西域記」自体はフィクション作品で玄奘三蔵以外は
全部架空の登場人物。
確かにインドまで三蔵法師は行ったのだがそれはそれは数百人に及ぶ団体で
シルクロードの原点とも言える。
そう言う歴史を鑑みてこの作品を観ると。また違った方向性で面白みがあるかもしれない。
ドラマ版のほうがよかった。
★★☆☆☆
ドラマ版を最初見たとき、正直「くだらな〜い」と思ってたけど意外とアクションコメディとして割り切ると面白くて続きを見たくなり全話見ました。
でもこの映画はドラマ版みたいに短時間完結ではなく時間が長いせいか飽きてしまいました。ドラマ版より内容が低いというか無駄にアクションシーンが多いし引き込まれなかったです。
ドラマ版も同じでしたが香取慎吾が無駄にギャーギャーうるさくて、もう少しどうにかならないものかと…。
ただ1つよかったのは深津絵里の「生きること」のシーンはよかったです。深津絵里で少しピシッとしまった気がしたしあの台詞は感動しました。
でも西遊記っていう太古からの歴史に名高い原作を色々変えたり、こういうジャンルでの商業行為はやめてほしいです。間違えた知識を持っちゃうと思う。私もレビューを見るまで、これが原作だと思ってたから危うかったです。
何故、岡村隆史ではないのか?
★☆☆☆☆
フジテレビにとってsmapが視聴率を稼ぐ重要な商品であることは理解できます。がしかしsmapありきの企画というのはいかがなものでしょうか。それによって作品がないがしろにされては本末転倒も甚だしいと言わざるを得ません。今孫吾空を演じるのに最も最適なのは岡村隆史を置いて他にいないと思われます。おそらく多くの視聴者の賛同を得られるのではないでしょうか。関西弁をまくし立てる吾空。サイコーじゃないですか!そこから逆算して他のキャストやストーリーを組み立てていったら堺版の西遊記を超える傑作を作る事は可能だったと思われます。製作者の思考停止による判断ミスが惜しまれてなりません。
子供向けだが全てのお子さんが納得する出来では無い。
★★☆☆☆
思えば劇場版の製作が発表されたドラマの最終回の放送時にはこの西遊記の人気も最高潮に達しており、私も少なからず劇場版に期待したものです。ところが一年も待って出来た物がこれでは何ともやりきれないと言うしか有りません。TV版は演出や脚本が非常に良く出来ており、キャラクターが生き生きとしていて会話のシーン等のやりとりも見ていて楽しかったのですが劇場版にはそれが無く在り来たりの作風になってしまっていると思います。本当に何処にでも転がっている幼児向けの映画です。誤解の無い様に断っておきますがTVドラマの方は別に子供向けに作られていたわけじゃなく30代位までの大人が十分に楽しめる感じでした(何しろ月曜9時に放送していた位ですから)。しかしながら今作は子供か若しくはTVドラマの方を気に入っていてどうしてもこれも観ておきたいと言う人以外は観れないと思います。これを作るのなら素直にTVドラマで続編を製作すべきでしたね。惜しまれる所です。
最強妖怪!?
★☆☆☆☆
最強妖怪とかいわれて恐れられていた奴が、あまりにも弱すぎて失笑した。シナリオが余りにも薄っぺら過ぎる。見ていてイラついた。なんか子供を連れて戦隊物などの子供向け映画を嫌々見に行く親の気持ちが分かったような気がした。