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蘇える金狼 野望編 (1) (角川文庫 緑 362-2)

価格: ¥735
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
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角川映画の強さ ★★★★☆
 子供の頃に角川映画になる原作本を読みまくった。本書もなんだかよくわからなかったが、人間の二面性を描いていた。ハードボイルドという言葉があったが、大藪春彦のためにある言葉である。ゆでたまごと教わったが、中学の先生も英語の時間に解説をしていた。恐るべし大藪春彦。松田優作が演じていたが、本書にあるディテールはなかなか読み応え有る。文章が小気味よく切れている。ハードボイルドとはそうゆう文章の書き方なのだろう。
このおもしろさ、色あせない ★★★★★
大藪春彦といえば、「野獣死すべし」の伊達邦彦、「狼シリーズ」の西城秀夫などのシリーズキャラの人気が高いようだが、大藪モノは単発小説もすごい!松田優作、香取慎吾と映像化されきたが、「ホンモノの面白さ」を味わいたいのなら原作が一番。

朝倉哲也、29歳。昼はマジメ社員、夜は野望のために凶暴化する狼――。
会社という果物にむさぼりつき、甘い汁だけを吸う蛆虫の姿に拳を握り締める。
彼の計画は、自分も会社を食い物とする一人になることだ。強靭な肉体と様々な特殊能力を駆使して、駆ける野獣。

これだけかっこいい主人公もそうそういない。デビュー6年で発表されたものだが、すでに大藪氏の小説に対する力には、恐れ入ったとしか言いようがない。
狼の野望 ★★★★☆
テレビで、香取慎吾主演の「蘇る金狼」を見て興味をもった。小説の内容そのまま放送したら、女性蔑視とクレームがきそうだ。 内容は、サラリーマンの仮面で人と世を騙し、裏で己の野望のために、ひた走る!作者の本当の意図に共感を覚えた。人の本能とは?そして、男の生き方、価値とは?を説う傑作だ!
生死の境の駆け引きでしか充足できない ★★★★★
 「野獣死すべし」に見られる企業小説の要素を深めたのが本作品だと言える。腐敗した企業を踏み台にいかにのし上がっていくかという点が良く描かれている。
 もちろん大藪の持ち味である自動車や銃器のメカに関する描写も充実している。

 目的のためには手段を選ばないと言う主人公はラスコリニコフ的とも言える。しかし、主人公・朝倉哲也は愛する女性達には決して救われないし、そもそも人間的な救いは求めない。鍛錬した肉体を武器に生死の境で駆け引きし、勝ち抜けることでしか充足を得られないのだ。
 「野獣死すべし」を気に入ったなら、是非読んでみていただきたい。