湿気というか
★★★☆☆
じめっと、粘着質に感じます。
作者は女性なんでしょうか。
そこが独特の雰囲気を醸しているのでしょうね。
しかし、文中「北国」が連発はいかがなものか。
北国の人間が近畿や九州に引っ越して「西国」やら「南国」やら言いますかね?
北国人士はどう思います?
著者の語りが、「なにか」を呼び寄せる・・
★★★★★
ライトノベルやマンガの原作を手がける一方で
大学の教壇にも立つ著者による初の実話系会談集。
ふと目を向けた先に現れる不思議な影や
何気なくはじめた百物語や怪談話が、
本当に「なにか」を呼び寄せてしまったりと
私たちの身の回りでも起きそうなエピソードを100話収録します。
個人的には、「なにか」が見えることもなく、
造りこんだ感じのホラーが好きなので
ちょっとヘラヘラしながら読んでいたのですが、
読み進むにつれ、自分の後ろにまるで何かがいるかのように
全身に鳥肌が立つのを感じました。
もしかして、これが「呼び寄せる」ということなの・・・かな
実話系が好きな方はもちろん
実話系はちょっと・・・という方であっても
きっと心底怖がること間違いなしの本作
ぜひ、雨の降りしきる夜に一人でお読みいただければ―と思います。
期待どおり
★★★★☆
買うと決めてから、念のため、こちらのレビューも拝見しました。
皆さんの感想をうかがって、ああ間違いない、期待通りだな、と安心しました。
「重いネタで、上品で、さらっとしている怪談話」が私は大好きなので。
(たとえば最近読んで感動したのが、昨年発行ですが、松嶋初音さんの『初音怪談』)
とうやさんの体験談は、私もマンガの『闇の停車駅』と、それから加門七海さんとの対談『心霊づきあい』
で読んで知っていますが、違うカタチで同じ話を何度も聞くというのは、微妙に印象も違ってきて、
興味深いですね。
ただ、本の厚さに比べると、ちょっと文章がスカスカな感じでした。
とても短いエピソードが多いので、それを無理に、1話を1〜2ページに亘って掲載するために水増し
しないといけなかったのだと思いますが、無意味に改行したり、1行あけたりというのが多かったです。
そこだけが、ちょっと残念でした。
じわじわ効く
★★★★☆
最初のうちはそれほどでもないのに
ボディブローのように、じわじわ効いてきます。
この感じは「新耳袋」さながらで
ようく考えると「無茶苦茶怖い」話がさらりと
書かれています。
読んでて、それが一話一話積み重なっていくと
書かれていない背景にも思いを馳せ
「これは凄い!」と気付かされてしまいます。
文庫になるのを待ちましょう
★★★★☆
軽く読めるので暇つぶしにはいいかも。恐怖を味わいたいなら他の本をどうぞ。他の方のレビューにもあるように、作者の体験自体は、シャレにならないレベルのモノ。出来れば、加門七海さんあたりが聞き書きして書いた方が、同じ内容でも怖くなっただろうに…。 残念です。面白いっちゃ〜面白いので。