《映画盤→サントラ1→サントラ3→サントラ2》
の順で聴いていくのが一番無難かと思います。一番キョウレツなのがこの盤なので。
何が強烈かといえば、もちろん曲調です。「これ何!?」と叫ばされた曲を、ちょっとピックアップしてみます。
3「ASK THE OWL」…『梟に聞いてみな』という題名から、夜のような静かな曲を想像していたのですが、夜間かけたら近所から怒鳴られそうな曲でした。力強すぎる梟です。
5「COUNTRY MAN」…手拍子で始まるのは、力の抜けた感じの男声合唱。というか、「楽しい合唱」(場末の酒場の客が、知っている歌を即興で歌っている感じでした)。途中に、謎言語で雑談している男の声も入ります。
8「MACINE SOLDIER」…出だしがまるっきり工事現場の音(のようなテクノ)です。えぇ!?と思いながら最後まで聞きましたが…最後まで工事現場でした。
13「GOOD DRUNK」…南米系の山岳民族が、喜び浮かれて踊っているのが目に浮かびます。力強くハスキーな女性ボイス(歌詞不明)と民族楽器で、気分はすっかりイケニエです。
その他のどの曲も、一癖どころか少なくとも二癖はある物ばかりです。こんな曲をTV用に作って怒られなかったのかと、野暮な心配をしてしまいそうになりますが、そこはやはり菅野さんです。どれもこれも、一度聞いたら忘れられません。
そして前述の「これ何?!」な曲だけではなく、1,2,7,16のような、しっとりとした静けさのある曲も含まれているので、中身がこんなキワモノ揃いとは知らず購入した私も、しっかり楽しめました(今ではむしろ、キワモノの方を楽しんで聞いていますが/笑)。
エスカのサントラが好き!という人や、西洋がかったファンタジー世界が好き!という人や、「これ何!?」と叫んでみたい人には、オススメです。エスカ入門盤には向かないと思いますが、2枚くらい聴いてみて気に入ったら、これも聴いてみてください。