This disc finds the eloquent Franks easing into a characteristically mellow jazz/blues mood with guests the Yellowjackets, Peggy Lee (duetting on "You Were Meant For Me") and Dan Hicks. --Jeff Bateman
Blue Pacificから3年、ポップ過ぎ路線を修正、リゾートから都会に戻ってきたマイケル爺。前作から参加のローバーものには、今をときめくエリック・ベネイ、デイブ・コズが前面参加。関係ないが、平井堅てエリック・ベネイぽくね?。しかし主役はデビュー以来30年近い時を紡いできたマイケル爺その人である。主役のボーカルと相反するエリック・ベネイのバッキングボーカル(というかシャウト?)は、一時期の角松もののようである。主役食ってます、みたいな。ただでさえヨレヨレの歌声に、現役ピン・若者R&BシンガーのWowow・・・ものすごいミスマッチなんだけど格好イイ。微笑ましい。そのミスマッチに拍車をかけてるのがラッセル・フェランテ、ジミー・ハスリップ等のジャケッツ一家や、これ以上無いっつう位、ジャジー&ボッサに根暗でアーバンな雰囲気を醸し出す技術にも心酔できるトニーニョ・オルタ、ギル・ゴールドステイン、ベン・シドラン。で、それらの楽曲がアルバム全体に散りばめられ、都会の喧騒と閉塞感を表しているよう。パキパキのカッティングと、必死でかぼそく、それでいて芯の強い、泣きじゃくるナイロンギターが同居する不思議空間はかなりヘンかつ面白い。とりとめもなくなってきた所で、Blue Pacificと一緒にどうぞっ!
サウンド的にはこれが一番!★★★★★
僕は英語を話すし、歌詞が素敵なのも分っています。そして彼のファンが日本に多い事も、彼も日本が好きで結婚式までここでやったのも。。でも、僕は音楽だけに焦点を当ててレビューしてみますね。彼のアルバムって、古くはあの名盤"スリーピングジプシー"から最新盤まで全部チェックしていますが、これがやっぱり音楽的に言ったら一番好き。全曲メロディが素敵だし、まずジェロローバーのサウンドに彼の世界がマッチしている。これはかなりかっこいい。そしてイエロージェケッツにギルゴールドスタインにベンシドランのアレンジと演奏もそれぞれほんとうに味があって素晴らしい。あ、ベンシドランはプロデュースだけで、キーボードはこれまた素敵なピアニストで、ウォーレンバーンハートです。"Coming to life"のフルートがクレジットされていないのですが誰がやっているの? デイビッドコズ? 最高ですね。"Dragonfly Summer"のイエロージャケッツとの演奏が大変に美しく、ラッセルフェランテの音世界になっており、好きですね。それから、"I love Lucy"! これは泣ける。そしてもっともっと泣けるのが、大好きなペギーリーと"You were meant for me"でデュエットしていること。ペギーの声がマイケルともう素敵にマッチしていてそれだけでじ~んとしてしまいます。最後に、あの名曲"The Dream"でのスティーブカーンのソロ! 彼のここ10年間くらいの仕事の中で一番かっこ良く、ガラス細工のようなプレイ。絶品ですね。一言だけ歌詞に関して言えば、この曲での世界観。いいですね。マイケルフランクスバージョンの"イマジン"といったところでしょうか。いやまさにそうですね。これを聴く度に、ああ早く素敵な夏が来ないかなと思います。気持ちの良い青空と、白い雲。そして強い日差し。。