私は、製造業に関しては全くの素人ですが、ものづくりというのは生活の基盤となっているものだと思います。ものづくりを支えている中小企業に興味があり、この本を購入しました。
この不景気で、大企業ですらバタバタと倒産していく世の中ですが、確実に生き残っていく企業はあると思います。
それは、企業の大小関係なく、今の時代の流れを冷静に受け止め、分析し、今後求められるものを柔軟につくり、実践できる企業だと思います。
この本は、そんな時代の荒波を生き抜く中小企業の実態を、まさに冷静に、かつおもしろく分析しています。
なにより、とても読みやすい文章で、一気に読めました。
よくテレビのニュースで、自社製品を開発して、下請けの脱却を図ろうという町工場の特集なんかを見ることはありましたが、この筆者の考えでは、逆に、”下請けを極めよう”という事だと思います。
私にとっては全く異業種の経営者の考え方ですが、それが故に、この大変な時代を生き抜くヒントが、詰まっている一冊であると感じました。これから起業を考えている方、同業者の方はもちろん、異業種のサラリーマンや主婦の方でも、一度読んでみる価値のある本だと思います。
個人的には、「町工場」というもののイメージが変わりました。なんだか薄暗いジミ〜な感じから、クリエイティブな感じ（専門的でカッコイイ感じ）に変わりました！