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ロング・グッドバイ

価格: ¥2,000
カテゴリ: 単行本
ブランド: 早川書房
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普遍的に素晴らしい! ★★★★★
遂に読みました!村上春樹のデビューからのファン
ですけど村上さんがこんなハードボイルドファンとは。
兎に角展開が面白い最後のどんでん返しも感動モン
です。外国小説の邦訳ではダントツの出来です。
秀逸な、あとがきも含めてね!
ハードボイルド私立探偵の代名詞、フィリップ・マーロウ ★★★★☆
ハードボイルド私立探偵の代名詞ともいえるフィリップ・マーロウが一人称で語る本書は、レイモンド・チャンドラーの代表作であると共に、アメリカにおけるミステリーの最高峰、「MWA(アメリカ探偵作家クラブ)賞」’55年度ベスト・ノヴェル(最優秀長編賞)受賞作である。この“準古典小説”『長いお別れ』が村上春樹の訳出により『ロング・グッドバイ』として甦った。この新訳版は’07年、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門で第9位にランクインしている。それが、私が初めてチャンドラー作品を読むきっかけとなった。当然、清水俊二の旧訳も読んでいないので、レビューに多く見られるような新訳・旧訳の比較はできないので、作品自体の感想になる。

本書でマーロウは、テリー・レノックスに友情を抱き、彼が犯したとされる妻殺しを信じようとしない。そして、ベストセラー作家ロジャー・ウエイドとその妻アイリーンと知り合うようになり、ロジャーがレノックスの妻の不倫相手のひとりだと知るのだが、ロジャーもアイリーンも死んでしまう。調査の結果、これらの愛憎の果ての血なまぐさい事件の真相を知るのだが、マーロウは、常にタフで、頑固で、機知に富み、孤独で、やくざで、金には淡白で、ロマンチックである。彼が語る一人称叙述は、余分な心理描写を省いて、その目に映る情景を切り取るように語られる。また、物事に一家言を持っており、そのこだわりも語られる。そのあたりを原文にあくまで忠実に、省くことなく翻訳したということが、村上春樹の長い「訳者あとがき」(これがまた名文であり、本書の価値を一層高めている)にあるが、読んでいてもまだるっこしいところはなく、不思議とストレートに胸に入ってくる。

本書は、さすがにMWA賞受賞作だけあって、そのキャラクターが多くの読者を惹き付ける、紛れなき存在感を身につけたヒーロー、フィリップ・マーロウが主役の、その時代を背景にしたロス・アンジェルスを舞台にした男女の愛憎や二転三転するプロットと、変わらぬ男の友情を描いた、改めて清水俊二の訳による『長いお別れ』も読んでみたくなるような傑作である。
フィリップマーロウという名の『純粋・仮説』 ★★★★★
50年代に書かれ、ながらく『長いお別れ』として知られたハードボイルド小説の最高峰と言われてるレイモンド・チャンドラーの作品です。昨年、村上春樹氏による新訳本が出版され実は昨年初めて読みました。これは、はっきりいってすごいです。原作の雰囲気に忠実な村上訳もさることながら、オリジナルのミステリの面白さ、語り部としてのフィリップ・マーロウの圧倒的な存在感にあっという間に引き込まれ、読み始めたら止まらなくなってしまいました。忘れたころに読み返してますがそれでもまた面白いです。LAでのある殺人事件がきっかけで、重層的に織り成す人間関係の描写から、幾重にも仕込まれたミステリの謎解きも見事です。しかし、もっともすごいのがフィリップマーロウの存在。村上氏はあとがきで90ページも費やしているのですが、これだけでほとんど解説本の域に達しており、一冊分の価値があるくらいです。マーロウの行動は、彼の人間としての自我意識の実相をすべて反映していると思えない一方、行動描写は一貫性をもった視点で貫かれている。ゆえに、マーロウは、実在の人間というよりは『純粋仮説』そのもの、または『純粋仮説の受け皿』であると。これほど見事な解説には始めてお目にかかりました。マーロウが仮説だからこそ、人間の機微や感情により生じる、あいまいさや柔らかさを一切なくしたような状態、固ゆで卵=ハードボイルドの世界がこれほどの一貫性をもって成立したのか!!!と納得しました。マーロウ=ハードボイルド=純粋仮説の受け皿、、、なるほど!!!!
徹夜覚悟で読んでください。 ★★★★★
 ご存知のように、ロング・グッドバイは永いお別れという邦題でも出版されている。
訳者村上春樹氏があとがきで書かれている“To say good by is to die a little.”
について、英語が苦手な(だけが原因ではないですが)私は長い間誤解をしていた。
別れるということは、少しの間死ぬようなものだ。(それほどに別れは痛みを伴う)
と思っていた。しかし、別れるということは、これまでの自分の一部が失うことだ。
と知り、言葉の深さにしばし呆然とした。

 死別の限らず、これまでの人生でいったいそれほどの別れを何度してきただろう。
もしくは、その時その時の別れにそれほどの思いを抱いて来ただろうか。

 そう思うからこそ、ロング・グッドバイで描かれる世界観に惹かれ、圧倒的な
苦しさを覚えながらも頁をめくる手が止まらない。

 徹夜覚悟で読んでください。
かなり甘めな翻訳 ★★★★★
あの『長いお別れ』の新訳。この小説には思い入れがある。高校1年のときに初めて読んでから、何回読んだろう。高校、大学とハードボイルド小説に凝ったきっかけになった本だ。

それに、初めてペーパーバックを買って、英語の本を読んだのもこれ。高校のときの夏休み1カ月かけて読んだ。

さすがに村上春樹で、以前の清水俊二の訳よりも文章もうまく、なめらかだ。ただ、全体の印象はかなり、甘めになったなぁって感じ。マーロウはセンチメンタリストで、特にこの小説は、テリー・レノックスとの関係は、もともとハードボイルド小説のなかでも甘い感じがしてたんだけど、より一層強く感じる。

チャンドラーはそこが魅力ではあるんだけど、違和感があるなぁ。

でも、チャンドラーは面白いな。もう一度、全部読み返そうかな。