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地ブランド 日本を救う地域ブランド論

価格: ¥1,995
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 弘文堂
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「地元」に対する勘違いからの脱却を! ★★★★★
本書は、地域振興に関係されている全員が必読すべき本である。特にブランドやブランディングということを全く勘違いされている人々や、地域の活性化に必要な重要課題を履き違えている人々に最適な文献である。

地域振興に関して以下の勘違いがある。

1. 自分達の町を隣の町や都道府県にアピールすることが最優先である
2. 自分達の町には何もない
3. 特産品こそが地域振興の目玉

いかがだろうか。上記のことをすべて非常に大切だとお考えではないでしょうね。

1に関しては、p.116の「地域こそ『グローバル』に考えましょう。」という説明によって撃破すべきである。ただ、自分達の町のお近くの町を有効活用するために、お近くの町を調査したり、コラボしたりするということは大切である。しかし、お近くの町をメインのお客さんと捉えるのは間違いである。それは、大手ショッピングモールが実践している時代錯誤な発想である。

p.117の「過疎のまちを『世界のブランド』に」というケース紹介がある。

もとは、1982年にフランスで始まった「フランスで最も美しい村」連合が成功されたのを参考に、日本版を北海道・美瑛町等の7つの町村が2006年4月に「日本で最も美しい村」連合を作り、「世界基準の」観光地として成功したのである。

3に関しては、かなり重症な問題である。もちろん、特産品を有効に活用すれば良いのであるが、特産品centeredでは、他の地域との差別化が難しく、ブランディングが難しい。

特産品を単品で伝えるのではなく、特産品を利用した体験を売りにすべきなのである。
解りやすくしてしまうと広告会社の考えるブランドとはファシズムであることが現れてしまう。 ★★★★☆
この本はノーマルなマーケティング手法の地域ブランド開発への適用方法を、地域振興に携わる地方市役所や商工会等の人たち向けに易しく説明している。しかし、「普通のマーケティング論」用語の「ファシズム」的性格が、一般人向け説明の中で露骨に現れてしまったというのが率直な感想。同じ海域に生息している鯖も水揚げ港によって全く値段が変わるという「ブランドの魔法p.25」をかけて、「顧客の忠誠心P.35」を高め、高い値段で売りつけるp.39。消費者としての自分と生産者としての自分がはっきり分かれている大組織の人間向きの考え方だが、生活の場と仕事の場が隣接している地域の商売には向かない、地域特産物づくりや観光振興を考えている人向きではない。しかし、ブランドは消費者との関係づくりの手段に留まらず、地域で働く者が誇りを持って働く動機付けでもあるp.17との指摘には納得、ブランドは「おもてなしの心」から生まれること(「黒川温泉のドン後藤哲也の「再生」の法則:朝日新聞社」を読むとわかる)を忘れない人には有益な本だが、そうでない人にはオススメしない。
内容的にはもう少し安価な本でもいいのでは ★★★☆☆
ブランド化する流れが分かりやすく紹介されていましたが、広告代理店らしく、かっこよく見せるって部分が各ページ多かったな気がします。。。そう思うと少し高額なきがしました。本の後半部分で地ブランドプロジェクトチームセミナーなどの広告ページが続いたので、ブランド論を単純に勉強したかった私にとっては残念だった。
はじめて読むブランド書として、復習がてらチェックポイントとしてでも。 ★★★★☆
良くまとまっていて、ブランド構築に対して気づきがある本だった。
既にブランドビジネス、ブランド構築とかにかかわってたり、それなりに勉強している人には最初のほうはまどろっこしいかもしれない。
自分もそうだった。
しかし、よくよく考えてみたら、これくらいの文量で、一気に読みやすくまとまっているブランドの基礎情報ってあまり無いから、復習だと思ってつきあえばいいんじゃないかと。

今ちょうど新しいブランドビルディングしているので、復習含めてとても役に立つ本だった。
特に最終章の「地ブランドを成功に導く7つのヒント」および「地ブランド、キークエスチョンズ」が秀逸。

今回の立ち上げまでにも、立ち上げてからも何回か手に取る本だと思う。
そういった意味では手元にあったほうがいい本だ。会社において置くつもりだ。
そしてチームの人にも共通認識として読ませてみてもいいかと思う。
すぐに読み終わるし。(まあ、それが価格からするとちょっと物足りなさがあるのも事実)

一部博報堂の宣伝が鼻につくが、この手の本ではよくあるレベルなので許容範囲。
地域ブランド作りの入門書 ★★☆☆☆
人口減少社会に入り、過疎化の進む地域がある一方、
住みたい街、観光の街、すばらしい生産品・農産品が取れる街として活気のある地域が存在します。

これらの地域は、その地域独特の「ブランド」を持っています。それが「地ブランド」です。

本書では地ブランドを以下の3つからなるものとしています。
・観光地ブランド
・特産品ブランド
・暮らしブランド

そして、ブランドとはそもそもどんなものなのか。
強いブランドに必要なものはなんなのかといったブランド論を非常に簡単に紹介し、
その後地ブランドづくりのステップを説明しています。

基本的なステップは企業のブランド構築のプロセスと同様で、
それを地域に当てはめて考えてみるというもの。推進母体を作り、
ブランドコンセプトを策定し、ブランディングツールを作成し、接点開発を行います。

おそらく企業の場合とで異なり、最も困難なのが、一番初めの推進母体の構築でしょう。
人材はもちろん、指示命令系統も定まらない地域において、ブランディング活動を行っていくのには、
ブランディング推進のノウハウやリーダーシップが必要です。

そこで、そうしたノウハウも含め、本書の執筆元である「博報堂地ブランドプロジェクト」では
セミナーや、ワークショップ、さらには地ブランド策定のためのブランディングツール
(体験価値、情報価値、インフラ価値から観光ブランド力を測定する観光ブランドアナライザーや
特産品について調査など)、を提供しており、その紹介もされています。

残念ながら結局、博報堂のプロモーションブック的なもので、内容は浅く、紹介事例も少ないので、
ブランディングを一通り勉強された方には不要かと思います。
ただ、地域ブランドの入門書として、非常に分かりやすく書かれており、
地域ブランド作りに取り組む初期段階の教科書としては良いかも知れません。装丁もお洒落ですし。