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ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 クロイツェル

価格: ¥3,000
カテゴリ: CD
ブランド: ユニバーサル ミュージック クラシック
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音の輪郭が不明瞭なレーピンの奏法 ★★★☆☆
五嶋みどりのように、どれほど細かい音であろうとくっきりと明瞭に響かせる奏法を楷書風と喩えるなら、このレーピンの奏法は草書風である。よく言えば流麗なのだが、悪く言えば、一つ一つの音の輪郭が不明瞭で聞き取りにくい。極端に言えば、ひとつひとつの音にクレッシェンドとディミヌエンドが施されているように聞こえてしまう。私はレーピンを好きになれない。このCDの最大の聞き物は、阿修羅のようなアルゲリッチのピアノである。アルゲリッチのピアノでベートベンのピアノ・ソナタを聞くことは叶わぬ夢か。Beethoven: Violin Concerto; Kreutzer Sonata
超一流の演奏 ★★★★★
超一流の演奏というのは、こういうのを言うのだろう(先行された海外版を買って聴きました。)作曲者に意図に忠実で端正で、心の情熱を過度に表に出さず、うちに秘め、淡々と演奏していく。まずはそういう印象を受けた。
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、もう名演がたくさんあるが、この1枚はそこに付け加えるだけの価値がある。レーピンのソロも技術的表現的に高度である。それにまたムーティ&ウィーンフィルがいいサポートをしている。サポートというのは伴奏ではなく、こちらもオケとしての主張をすることである。それもソロより控えめに。そのソロとオケの絶妙のバランスが取れていた。音は、レーピンもウィーンフィルも一音一音大切にしており、それが本当にビシビシと伝わってくる。それでいて音は柔らかい。これからの演奏のお手本となるような演奏である。
クロイツェルソナタは、アルゲリッチとの共演。こちらも相性が良いようです。レーピンも冷静な中にも情熱を秘めており、アルゲリッチも情熱を前面に押し出すよりも知性をアピールしたような演奏で、それがうまくかみ合っている。演奏技術、そんなことは言うに及ばずです。最高です。
この2曲のカップリング「おいしい」です。協奏曲と室内楽。2度おいしい。2枚に分けたのも成功だと思います。協奏曲と室内楽の考えのブレがない。それがはっきりしました。ソロと伴奏、それは相対するもので、決して、寄り添うものではないということがはっきりし、そのなかで、両者の構築美を完成させている点で秀逸と言える。
今年一番の名盤の一枚になるのではないだろうか。