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スピリット・リング (創元推理文庫)

価格: ¥1,155
カテゴリ: 文庫
ブランド: 東京創元社
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火のもとにいって生きるがいい ★★★★★
 大魔術師ベネフォルテの娘フィアメッタは、独学で少し魔法が使えるようになっていた。
 ところが、モンテフォーリアの統治者サンドリノ公爵が娘の婚約者フェランテに殺され、土地もフェランテの手に落ちてしまう。
 逃亡中に敵兵に父を殺されフィアメッタは天涯孤独の身になってしまう。
 フェランテに仕える魔術師が、あろうことかベネフォルテの霊を指輪に封じ「死霊の指輪(スピリット・リング)」を作ろうと黒魔術の用意をはじめていた。
 フィアメッタは父の霊を救うために行動する。

 15世紀の北イタリアが舞台の、魔法の冒険ファンタジーです。
 主人公の16歳のフィアメッタは魔法が少し使えるだけ、もう一人の主人公十七歳のトゥールは金細工師の徒弟になるためスイスからやってきた元鉱夫。
 ルネサンス期の城や、教会、城下町の様子が華やかにえがかれていて旅行記のように楽しめます。
 神父や魔術師が華やかに魔法を使う場面。
 敵陣での潜伏作業をおこなうトゥールの活躍。
 フィアメッタが自分の能力の限界の魔術を実行し仰天するような反撃に結びつける様。
手に汗握る場面がたくさんの楽しい小説でした。
私にとって、ベストな作品 ★★★★★
私にとって、このスピリットリングが今年読んだファンタジーの中では、ベストな作品でした。
購入のきっかけは、ある新聞の書評でした。
少しグロな描写もありますが、ラストシーンは圧巻。
続編が読みたい。
でも、この作品の続編は出ないだろうな。
そんな、ハッピーエンドで終わります。
読みごたえのある面白いファンタジーを探しているなら! ★★★★★
既に、かの「マイルズ」シリーズにて十二分にその稀代のストーリーテラーぶりを知らしめているロイス・M・ビジョルド女史の、現時点で(翻訳されている)唯一のファンタジー! その丁寧な時代考証にしっかと基づき展開されるストーリーは、読み手を、読み始めたら止まれない「ビジョルド的ミステリートレイン」状態に間違いなくかっさらっていく事でしょう。その上、ありがちな無敵・不死身の大魔法使いも一騎当千・勇猛果敢な勇者も出てこない、本当に「ほんの少し」魔法が使えるだけの少女の奮闘ぶりが微笑ましく、且つハラハラとさせてくれる事請け合いです。かと思いきや、クライマックスにはそれまでの時代考証を蹴散らすような胸をすく爽快なシーンが待っています。読まないと絶対損をしますよ!(笑)
SFではなくファンタジーです。 ★★★★☆
中世のイタリアが舞台です。メディチのフィレンツェあたりを想像してくださると、
物語の設定が理解しやすくなると思います。
問題の塩入れですが、モデルとなったものは実在します。ところが最近(2003年)ウィーンの美術史博物館から
盗まれてしまったそうです。一度実物を見てみたかったのですが、かなわぬ夢となりました。
Ms Bujoldのウェブページをみても、現在のところ続編の予定はないようです。この作品の終わり方だと、
まだ続きがありそうなのですが。
第2作目を期待したいです。
前提を飲みこんでしまえばあとはワクワクモード ★★★★☆
 中世?イタリアをイメージした作品で、主人公は魔術師&芸術家(鍛冶)の16才の娘で、わずかなながら父から手ほどきを受けている。

 彼女らの仕える君主が、他国の君主と邪悪な魔術師によってだましうちされ、父も、彼女が密かに好意を寄せていた大佐も殺されてしまう。そんなこととは知らず、紹介されて鍛冶見習い志願にやってきた大佐の弟と出合う主人公。二人はそれぞれ父と兄の霊を救うため、共同して戦わねばならなくなり…、というストーリー。

 最初は物語の前提になじめなくて読むのに時間がかかったが、大佐の弟が出てきたり、君主が殺されたりするあたりから、著者の持ち味のいつものワクワクモードに入ることができる。  SFではないが、ファンタジーの佳作。