中身は因果関係を含めて叙述的に書いてあり、適宜表やグラフが掲載されています。
ただし経済数学や経済史の知識がなくても読める難易度になっており、その意味では経済と歴史のうち
歴史の要素が強い説明の形式を取っているといえます。
文章は読みやすく、わかりやすく、そして歴史が好きな私の視点からは筆者が意図したような一般書としてのおもしろさも
十分にある作品でした。
経済の歴史を捉える点では優れた本で、私も大学院入試の経済の歴史的な分野はこの一冊で予定以上の点数が取れました。
この場で著者の方に感謝です。
すこしヒマになったらもう一度読もうかな、と思える本です。参考文献一覧はもちろんありますが、経済が専門ではない
手抜きをしたい私にとっては特定の時期についてのfurther study用の推奨文献とかがあるといいな、と思ったりします。