避暑地のお土産はいつもキーホルダー
★★★★★
「うわ!またこれか!」と思うお土産の数々。それは、せいぜい軽井沢のジャムやキーホルダー程度だ。本書に掲載されている土産物は「本当にお土産なのか?」と疑問に思う程もらいたくない品々ばかりである。もらって嫌な土産物、これが「いやげ物」だ。
みうらじゅんならではの、絶妙チョイスで選ばれた品々がずらりと並ぶ。それは「世界いやげ物博覧会」だ。初めて本書を読んだのは1980年代。畳み掛けるような珍品を見て涙を流して笑った。
その後、仲間内で旅行先から「いやげ物」を買って贈るという遊びが流行った。相手の嫌がる顔を見ては悦に入る。本書にない「いやげ物」まで見つける始末。みうらじゅんワールドにはまった苦い思い出の書であるが、実践しない方には是非お勧めしたい。
みうら氏の執念に脱帽
★★★★☆
これだけたくさんの「いやげもの」をよくあつめたものだと素直に感動。
「甘えた坊主」「二穴オヤジ」のバリエーションには驚嘆の念を禁じ得ない。ここまで集結させられると、これらには何か人間の根源を揺さぶる物があるのではないかと勘違いしてしまう。
「こんなみやげものだれが買うのだろう」と思うような物ばかり並んでいる店はみうら氏のような方たちのおかげで成り立っているのかもしれませんね。
次は私もなにかいやげものを買ってみよう。
いやげ物。集めてみれば発見がある!
★★★★★
日本のみならずハワイなど海外までいやげ物を集めまくったら、なんだかいろいろと発見がある。実は同じ工場で作った物でないの?とか。似ているけど微妙にポーズとか違ったり。すごいの一言です!みうら氏が創作したいやげ物にまつわるストーリーも絶妙!
希望と絶望
★★★★☆
「お土産」
なんというすばらしい響き。
その言葉に含まれた「いや」という絶望の響き。
ほろ苦いあの頃を思い出さずにはいられません!!!
本当にいらないいやげ物なのでマイナス2ポイント
★★★☆☆
なんと的をえたネーミング。
いやげ物には、観光地の哀しみが詰まっているのでしょう。
「けっこういいでしょ。」「おもしろいでしょ」「頑張ったんです。」
そんな言葉がきこえてきます。
これはもう愛をもって笑うしかない!!