脳科学者(?)の研究の集大成(?)
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あまりにもお粗末過ぎてため息が出るのだが、一応本当にこれは久保田教授の本なのであろう(名義貸しではないようだ)。たまに発達心理学の専門書に久保田教授のかなり古い論文が一つくらい参考文献で見つかるが、事実この方の現在までに残っている実績はその程度である。つまり、無いに等しい。旧帝の名誉教授には良くあるように、昔の実績(今であれば特筆にあたらない)に何時までも腰かけて、学会の老害でいられるのもそれはそれでやはり迷惑なのだが、このように突如として金儲け(?)に走られると、正気なのか、ご乱心なのか、正直判断に困る。まして、一応久保田氏は茂木健一郎や苫米地英人のような、学会が全く相手にしていない、自称脳科学者ではない。かつてはきちんとした脳科学者だった人だ。こうなってくると、もはや彼ら以上に始末が悪い気がする。
この方の配偶者やその方をもてはやすマスコミもやはり大問題だと思うが、七田式の右脳教育(?)にひけをとらない眉つば学説は読んでいて頭がくらくらする。元弟子にあたる川島教授を非科学的だと批判していたが、その批判はご自身には向かないのだろうか。阪大の藤田教授ら、一部の心ある脳科学者が、脳科学ブームに警鐘を鳴らしているが、未だにマスコミに踊らされた一般人は、天才脳や、早期脳教育にご執心のようだ。それが、無意味かつ不毛であることは、発達心理学の歴史が証明し、まともな学者であれば、誰一人人工的に天才をつくることなどできないと分かっているのだが、凡人の親ほど子供を天才に育てたいという狂気を捨てられないらしい。せめて、子供が残念な結果になった時、失望して虐待に走ったり、ネグレクトしたりしないことを、その愚かな親たちに対して今は祈る他にない。
机上の空論?
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通読して最後まで拭えなかった疑念は、「この著者、ホントに子育てしたことあるのだろうか」という感覚。
歩き始めたばかりの赤ん坊に、直線上を腕を振って歩かせるとか、クレヨンを正しく持たせて平行線を書く練習を、とか。
このメソッドにより、前頭前野が発達して「イヤイヤ」を言わない子供に育つそうです。
なんだかなぁ。
大学の脳科学者である著者ならではの考え方らしいけど、子育てはそんな単純かなぁ。
学者先生らしい画一的な考え方のように思えてならない。
同じく注目されている「ヨコミネ式子育て」の対極とでも言うべきか。
「ヨコミネ式」天才づくりの教科書 いますぐ家庭で使える「読み・書き・計算」の教材
「親に従順な子=天才」というなら否定はしないが、だとすれば親以上の天才にはならないわけで。
兵隊や北朝鮮の子供を育てるつもりならともかく、違和感の強い本でした。
素晴らしい☆
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エチカの鏡で注目していたカヨ子ばぁちゃんのご主人著書です☆毎日、実行してます♪
育児と科学が繋がっている
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久保田先生の本は何冊か購入しています。
本作は「赤ちゃんの脳を育む本」の延長線にある1冊かなって思います。
育児のコツを科学的に解説してくれて、
早期教育と一線を画しているところが久保田先生ならではです。
すぐに実践できるあかちゃんとのコミュニケーション等、
豊富に掲載されていてすぐに使えます。