２０年ぶりにスピーカーを買い換えてオーディオ活動を再開させた。録音重視でクラシックCDを選んでいたが、録音状態は期待せず、伝説の名演といわれているスターンのこのCDを聞いてみた。ヴァイオリンの究極とも思える技巧の演奏なのに、まったく力んでなく、力強い音のエネルギーがこの協奏曲の魅力を聞き手に伝えようとするただ一点に集約されている。そのスターンを支えるオーケストラの絶妙なコンビネーションもこのCDを名盤にしている大きな要因だろう。
録音に関してはスターンのバイオリンに関しては１９５８年の録音とは思えない生き生きとした音としてスターン自身の息遣いとともに捕らえられている。しかしオーケストラの音は若干見通しというか抜けが悪い。
３０分弱の演奏が、まるでロックの1つの名曲を聴いているような時間感覚であっと言う間に聞き通してしまう。目の前でスターンが何度も名演を聞かせてくれる。夢のような時間だ。

有名な、スターン小澤番を聞いて、あとから本アルバムを聞きました。
若い時（30代）の録音とは思えないぐらい、安定感の強い演奏だと思いました。
演奏の筋道にぶれがないぶんこのオーマンディー版をお勧めします。
（小澤版が良くないというのではないです）
スターン、小澤版を星３個半ぐらいと考えてますので、この録音なら、
４っつにちょいおまけぐらいでしょうか？

高校時代、来日公演でメンデルスゾーンの協奏曲を聴くことができた。
今となっては、幸運だったとしか言いようがな｢。
昔のよき演奏を楽しむ１枚