ゆるぐだマニアとヲタクの生態
★★★★★
ラノベ・ホラー・SF・純文とそれぞれ愛するジャンルは違えど本を好きな気持ちは同じな女の子(子と言えない年の人も一部含む)四人組の日常系四コマ漫画。単行本になって初めて知ったんですが面白かったです!作者ご自身もジャンルを股にかけて読み漁る読書家らしく、古今東西の名作にあやかったサブタイトルには二ヤッとできるし注釈の薀蓄も楽しい。
それぞれタイプも違えば好むジャンルも違う女子が集えば大抵論争に発展しがちですが、早川さんたちがあーだこーだと言い合う姿は仲良さそうで羨ましい。
ディープなオタク知識とジャンルへの愛を振りかざし熱弁ふるう姿はややもすると女を捨ててるようにも見えますが、笑いだけではなくなかなか奥深い。
特に書評ブログを運営されてる方は耳に痛い意見にぎくっとしたりプロフィール詐称や炎上に至る経緯にあるある〜と共感してしまうのでは?
巻が進むごとにキャラを取り囲む状況がめまぐるしく変わり、進学するものや人生の節目を迎えるものがでてくるのもサザエ的エンドレスループが多い四コマでは珍しい。
クトゥルー擬人化キャラも出てきます。可愛いです。
「あるある」の一種の到達点
★★★☆☆
本を読む人の中でも「本の虫」レベルまで行っちゃってる人にはオススメ。
ただあまりにもヲタ的嗜好がわかってるのが裏目に出てしまったのか、ちょっと言動にイラッとするかも。
同族嫌悪って怖い!
ここまでのマニアではないけれど
★★★★☆
本好きの女性たちを主人公とした4コマ漫画。活字中毒、しかも収集癖のあるマニアで、しかもSF好きの自分にとっては、他人事とは思えない内容だった。
最近って、SFってあまり流行っていないというか、ジャンルとしてすでに消滅してしまったかのように思えるぐらい。でもきっと世の中には、この本の早川さんのような人もいるんだろうなぁ。
自分にSFの面白さを教えてくれたのは、中学1年のときの同級生の女の子。平井和正のアダルトウルフガイシリーズを勧めてくれた。そんな彼女のこと、思い出した。
人はみな
★★★★☆
なんらかのフリークである。その奇妙な生態は本好きも例外でありません。
SF&ホラー好きなCOCOさんのブログ本です。SF者、ホラーマニア、純文学読み、ライトノベルファン、レア本好きな読書家のアレコレを描いた四コマ漫画で、あるある感を楽しめます。勤め人の読書方法、ラノベを読むのは速いなどなど。
さすがに「現実の部屋の惨状はお見せできません」とか、古本屋での「収集癖のある読書家は畑を襲うイナゴの群れのようです」とまでではありませんが。
「SF者」と書いて「えすえふもの」と読む
★★★★☆
SF者、ホラーマニア、純文学読み、ライトノベルファン、レア本好き
それぞれにディープな(ラノベの子はそうでもないですが)ジャンル読者、
マニアが日常で遭遇する「あるある」をオールカラー4コマ漫画で描いたもの。
1ページに1作品の構成で、余白には、マンガ
についてのキャプションが設けられています。
全体的に、ジャンル読者という日陰者のペーソスと悲哀、そして、
ささやかだけど確かな矜持が描かれており、共感することしきり。
読書好きというのは、濃淡の差はあれ、皆同じ
ような経験をしているんだなあと気づかされます。
ずっと「終わりなき日常」が続いていくのかと思いきや、最後に
予想外の大団円が用意されていて、ちょっとびっくりしましたw
第2巻も発売されるそうで、今から楽しみです。
それにしても、ミステリーマニアのキャラがいないのは、
ミステリ好きは、もはやマイノリティーではないからでしょうね。