ただ、映画を先んじて引き合いに出す姿勢を意識的に排し、テレビシリーズにこそ注目しながら、この厚さで全113話をきちんと紹介している(原作対応話を併記している点も良い)点で、手軽でありながら類例のないスタンスを保持し、かつ情報の縮約された本。
ちょうど『西遊記』と同種の楽しさ、つまり全体のストーリーもさることながら一話一話の集積自体が魅力的なこの作品には、こういった手のかかった紹介こそがふさわしいように思います。
でも、私自身が知りたかったのは、銀河鉄道スリーナインに関わるナゾの部分。どうしてメーテルは子供を連れて旅をしてるの?とか、メーテル、鉄郎などたくさんのキャラクターの関係図とか、個人的なニーズが満たされがなかったので少しがっかり。勝手なんですけどね。
メーテルレジェンドのDVDを買って以来、ナゾを解き明かしたくっていろいろ買ってしまっています。そろそろオタクになりそうです。