信頼性の高さ+モノとしての使い勝手の良さ
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漢字を教えるとき、どの漢字をどの語彙で扱うか、自分の主観と直感で、イイカゲンに決めてしまっていました。この本は出版社のサイトによれば、「どのような漢字がよく使われているのか、頻度と親密度から判定した実用的な漢字辞典」。これを机に置くようになってから、授業準備に確実性が増したような気がします。
また、巻末の漢字教育、語彙教育、あるいは語彙としての漢字教育に関する著者の見識は、必読です。
あ、そうそう。それからモノとしても、よく考えられているというのは、ポイントが高い。字の大きさや色使いは見やすいですし、どのページをめくって置いても――たとえそれが、初めや終わりのほうであっても、いつのまにか閉じたりせずに、開いたままでいてくれます。私は焦りなので、こういう使い勝手が良い辞典は嬉しいです。