今思えば前作からそういう兆候があったようにも思えますが、
R&B路線は一段落し、よりポップスとして普遍的なアプローチになっていると思います。

以前よりそれぞれのメンバーがセンターに立つ割合が均等化されていると感じました。
どうしてもゴスペラーズといえば黒沢さん村上さん（「アカペラ」以降酒井さんも）がメインという印象がありましたが
今作では北山さんと安岡さんの声が前面に出ることが以前と比較して多くなっています。
ゴスペラーズは5人の歌声の個性が持ち味だと思うので、ぜひともこれからもこうやっていって欲しいと思います。

ゴスペラーズが未だに「永遠に」「ひとり」のイメージだけで見られるのは個人的にはかなり遺憾です。
アカペラブームの中でボイスパーカッションありきのレベルの低いボーカルグループが量産された時期に、CDではあまり取り入れていなかったヒューマンビートボックス（あえてそう呼びたい）を大々的にフューチャーし、もちろんそれ以外の部分でも格の違いを見せ付けた「アカペラ」、
ソウルフルさとメンバーそれぞれの個性が際立った(当時の)集大成的な「Dressed up to the Nines」、
ゴスペラーズ的でありながら、今までありそうでなかった楽曲で構成された「Be as One」、
そして新たな方向転換を示し、円熟味のあるサウンドに仕上がった今作と、
挑戦的な作品を出し続けているグループだと思います。

さすがにアルバムリリース間隔は以前よりも開くようになってしまいましたが、これからも完成度の高い作品を出し続けていって欲しいと思います。

もともと木原健太郎さんのピアノが好きで、My Gift To You が聞きたく借りてきたこのＣＤ。
ゴスペラーズってちょっと・・・と思ってたのですが、１曲目から、今までのゴスペラーズのイメージと違う一面を見せてもらった感じで、とてもよかったです。
主に車で聴いていますが、飽きず楽しめる一枚ですね。
メンバーの名前もほとんど知らなかったのですが、今じゃすっかりはまってます。
ライブでぜひ聴いてみたいですね！

ゴスペラーズはもともとポップなグループである。2000年代初頭にブレイクした時は、意識的に（当時US R&Bシーンで主流であった）Slow Jamのエッセンスを取り入れ、所謂「黒」い音楽スタイルに主軸を置いていた。ただ、それ以前（デビュー〜98年）はそういった要素に目配せはしつつ、あくまでポップスとして仕上げていた。

オリジナル・アルバムとしての前作「Be as One」では原点回帰を掲げ、あえて音楽的括りを取り払った楽曲を多数収めた。
今作「Hurray!」（とそれに至るまでのシングル・リリース）も概ねその路線の踏襲と言っていい。

「既出曲（シングル）が多い」という指摘がみられるが、それは単にリリースのタイミングであるから無意味だろう。指摘の意図が分からない。収録曲を増やせ、という事か。

ただ、それにより作品のトーンが散漫になるという事であれば的を射ているだろう。「1,2,3 for 5」と「Sky High」が共存しているか、と言われれば…。

このアルバムの評価の分かれ目は恐らく、「ジャンルの壁の存在しないボーダレスな作品」と捉えるか、「ごちゃ混ぜのとっ散らかった楽曲群」と受け取るかなのだと思う。

最近熱が冷め気味で、これを聴いたら完全に冷めてしまいました。前作、前々作の方が何倍も良かったと思います。シングル曲が多いとかは全然関係有りません。なんか物足りないんだよな。


彼らは何処に向かいたいのでしょうか。まぁこれ以上ファンを減らさないように頑張って戴きたいものですね。


これを聴く位なら、黒澤のソロアルバムを聴いて欲しいですね。まぁもう自分には関係無いですがねwww

相変わらずゴスペラーズはとても耳なじみが良いです。「愛は探し出すのさ」は純粋に感動しました。てっちゃんの歌声最高です★
シングル曲は確かに多くなったアルバムですが、クオリティーが下がったわけではないし、シングルは買ってなかったので私にとっては大満足の１枚です♪