竹本健治のミステリの探偵役として活躍の若き本因坊、牧場智久くん(かなりのビジュアル系であることが明かされた!)と、太ったオタクの異能派、桃井くん。2人の天才が盤上で死闘を繰り広げる。作中で幾度も描かれる天才の頭脳の心象風景、そのイメージが素晴らしい。
もちろん囲碁を知らずとも楽しめると思うが、桃井くんが放った歴史に残る大妙手(この創作に竹本健治は何百時間を費やしたという)を味わいつくしたければ、囲碁の道で修行に励むよりないだろう...