『自身の怒り』を客観的に捉える!!
★★★★★
『自身の怒りの感情』と言う物を客観的に捉えている点が
とても素晴らしいと思います!!
まず、自分の怒りの感情を客観的に捉える事が
第一歩だと思います。
自分の怒りの感情と客観的に向き合っている時、
怒りの感情は自分自身から切り離れていると思います。
その事を掴むと、大変素晴らしい成果があると思います!!
癒しブームはストレス社会の裏返し?
★★★☆☆
本書のテーマは、怒りに関する心理学の理論や怒りを収める技術である。
ストレス社会と言われる現代、怒りの対処法を理解しておくことは重要で、本書の貢献は大きい。
第1部「怒りのメカニズム」では怒りの心理学理論が、第2部「怒りのコントロール」で対処技術が説明されている。簡潔でわかりやすい表現を使っており、理解しやすい。但し、同じ内容が複数回出てくることは気になる。共著であるために、調整がうまくいかなかったのだろう。
本書は、心理学を学ぶ学生や研究者だけでなく、自分のイライラした気持ちに対処したいと思っている方にはお勧めできる。A5版で200頁弱なので、かなり早く読める。
経済的困窮、カネの話題は、皆無
★☆☆☆☆
経済的不遇・困窮、不条理な投獄、大病、
偉大な経営者・成功者に共通するといわれるこういった経験・体験に
伴う「怒り」をしりたいと期待して手にとってみたが・・・
それにタイトルから「怒りの葡萄」のような、
変革期の社会に注目した記述であろう、と勝手に想像していたら・・・
とるにたらない日常のストレスとその解消・予防しか
とりあげられておらず、たいへん失望した。
第10章「筆記開示法」の参考文献に、あの清水幾太郎先生の
『論文の書き方』が挙げられておらず、学術書としてもどうか。