トップの余裕
★★★★☆
のっけからスケールの大きい”ロック魂”に圧倒されます。
JAZZ Guitaristとしてのイメージが強かったM, Sternがここまで奔放にロックを奏でたのは以外であり、嬉しい発見でもありました。細かい薀蓄はいい。とにかく大音量で聴いてみて下さい。
さながらMike Stern Show。多彩なゲストとの競演が楽しい。
★★★★★
Mike Sternのプレイスタイルはかなり独特なアプローチなので、誰とやっても同じようになってしまう.Yellow Jacketへの参加でもMIkeの作品のようになっていた.独自のスタイルを持っているということはすばらしいが、やや単調でアルバム通して聞くと飽きてくる。今回は一曲ごとに多彩なゲストを迎えることで、カラフルなアルバムに仕上がっている.特にSteve VaiやEric Johnsonとの競演はなかなかいままで聞けなかったMikeの一面がみえる。まあ、その反面、ロックだったり、モダンジャズだったり、クラブジャズだったり、アフリカンだったりと節操がないのは致し方ないだろう。
本当のフュージョンとは?
★★★★★
今作の目玉はS・ヴァイやE・ジョンソンとの共演だろう。もろジャズ・フュージョン畑のゲストでないだけに、ソロ作の中でも最もロック度の高い一枚になっている。彼が独創的なギター・スタイルの持ち主であるのは間違いないが、フレーズには手癖というか、マンネリに陥りやすい面があったように思う。今回は共演者のカラーを上手く取り入れることで、楽曲を多彩にして、アルバムの完成度を高めるコトに成功している。ワールドミュージック寄りの曲も完成度は高い。A・ディメオラなどもそうだが、この手のアプローチはどうしてもP・メセニーの二番煎じになりがちだ。しかし、ゲストの個性を前面に出した曲と、いかにもNYのジャズマンらしいスタイルの曲の対比によって、独自の方向性を打ち出したと言えるだろう。彼の新たな代表作となりそうなアルバムである。