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小公女セーラ (竹書房文庫―世界名作劇場)

価格: ¥890
カテゴリ: 文庫
ブランド: 竹書房
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声優による解説まで付いているのが嬉しい ★★★★★
他の方が述べておられる通り、この本には、オープニング曲とエンディング曲収録のCDが付いています(音質も悪くないと思います)。本には、歌詞も載っています。
それだけでも嬉しいのですが、巻末に、セーラ役の方による4ページの解説もあります。
小説の方は未読ですが、ざっと目を通した限り、読み易い文章だと思います。
子供に読ませたい ★★★★★
大人の視点で見ても、経営者の視点で見ても、人道的な視点から見ても、ミンチン先生の発言や行動は正当化できません。主人公のお父さんがなくなって、学費の目処が立たなくなり、退校にするのであれば仕方ない、経営者としては妥当な判断です。学校に留めておくというのは、人道的に正しい判断です。ただし、学校にとどめておいたのが、人道的配慮からでなく、主人公をいじめぬいたのも主人公がその気になれば学校を飛び出して、学校でどんな仕打ちをうけているか伝えたり、クラスメートの保護者に訴えることも可能であったことを考えると、ミンチン先生の行動には一貫性が全然ありません。手元に主人公を置いておくなら、それまで同様りっぱに教育し卒業させて、主人公があちこちでこんなに素敵な学校だったと言って周るようにするのが投資という意味も含めて経営者としては正しい一貫性のある行動だったと思います。女が弱い時代だったからしかたないだとか、主人公がいじめたくなるような人間だったなどという理由でミンチン先生を肯定するのは全くもってナンセンス。
このお話のキモはどんなにつらくとも、人を憎まず、運命を呪わず、人らしさを失わないようにしている主人公の強さであって、ハッピーエンドはおまけみたいなもの。たとえ不幸な結末だったとしても、作品のすばらしさは変わらないでしょう。目先の損得勘定で人を計ったらいけないっていう警告も含まれているとみてもいいのかな。
「結局世の中、金がすべて」というお話。 ★★★☆☆
 幼いころは、単純に「いじめられた主人公が、最後に逆転して、敵をねじふせたカタルシス」だけを感じていました。
 大人になって読み返すと、「ミンチン、ぜんぜん悪く無いじゃん!!」
 そもそもが、お金持ちから寄付を受けて娘を預かる「お嬢様学校」でしょう?親がいなくなって金を払えなくなったら追い出しちゃうのが当たり前です。ていうか、現代の日本の普通の学校だって、授業料を払わない人を在籍させてくれませんよ。
 それを追い出さずにおいてやろうってんだから、「ありがたく思え」っていうミンチンの言い分は、至極もっともなのです。いやなら自分ですむ所と仕事を見つけて出て行けばいいだけのこと。実際、当時のロンドンには、親が無くてもたくましく生きている同年代の子供がたくさんいたはずです。
 つらい仕事をさせられてかわいそうっていっても、主人公がやらなけりゃ他の誰かがやることになるだけでしょう?なんで主人公「だけ」がかわいそうなのか。
 で、結局この主人公が逆転できたのは、「また金持ちにもどったから」。しかも、自分の才覚と努力で金持ちになったんならまだしも賞賛できるけど、こいつ、金持ちになるために何の努力もしていない。単なるタナボタ。自分で状況を切り開く努力もせず、「まだ自分が金持ちのつもりの妄想ばかりしている変なガキ」。ミンチンでなくてもいじめたくなりますよね。
 子供の教育にはあまりよろしくないかと。
感動しました ★★★★★
すばらしい内容だと思います。
読み手を飽きさせず、とてもうまくまとめていると思います。
アニメのときはただ、セーラの不幸さに歯がゆさを感じていただけですが、この小説は不幸には違いないと思いますけど、アニメとはニュアンスが違うんです。伝わり方が違うんです。涙を誘うんです。
私はアニメよりこの小説の方をお勧めしたいです。

原作の「小公女」も読みましたが、これは読みにくかったです。(笑)

愛とダイヤモンド ★★★★☆
 個人的には原作『セーラ』よりこちらの名作版『セーラ』を評価します。

 原作には登場しないキャラクターがうまく動いています。
 ピーターです。
 彼がいたからこそセーラの苦痛は原作ほどではなかったと思いました。
 いわばピーターは“エア・バッグ”の働きをしています。

 子供に見せられるようにするためにはピーターの存在は欠かせないでしょう。

 インドという植民地の存在、富むものと貧しいものの存在
 そして「女性」という存在などなど無視できない事象があちこち見受けられます。
 特に「女性」ということを特に意識しました。
 ミンチン先生は確かにひどいです。

 しかし彼女の過去を無視することは良くないでしょう。
 なんとかミンチン先生は「女性」だけで立派な学園を設立できました。
 そして経営するために富裕なものに媚びへつらい、寄付を受けます。
 「いやな奴だ」と最初思いましたが、
 しかし当時「女性」は社会においてまだ力のない存在でありました。

 そのような中で生きていくためにはミンチン先生の行動が必要なのではないかと思ってしまいました。
 社会はまだ「女性」にとって氷河時代であった時代を考えさせられました。

 セーらは単なるブルジョアではありません。
 他者の気持ちの分かる人です。
 彼女はダイヤモンドを得ます。
 そして多くの人から愛されます。

 セーラはブルジョアと労働者階級の架け橋になりました。
 だからイギリスでプロレタリア革命がおきなかったのでしょう。