赤瀬川源平（監修）となっているのにつられて買いましたが、「前書き」を赤瀬川翁が書いているだけでした。表紙にでっかく「赤瀬川源平」と表示して、ファンの目を惹こうという売り方にひっかかるワタシがバカでした。

古今の「辞世のことば」を集めたとは言うので、臨終、または、最期のときに限りなく近い時の言葉を集めたのかと思えば、そうでもないんですね。辞世と呼ぶには無理のある時期の言葉を載せている人も結構います。

たくさんの歴史上の人物が出てきますから、受験勉強の社会科の暗記に疲れたとき、ちょっとアタマの切り替えに読むというのが一番有効な使い方かもしれません。それ以外では、歴史の勉強にちょっと興味を持ち始めた人が雑学的に読む以上の使い方の思いつかない本です。