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黒衣の短歌史 - 中井英夫全集 第10巻 (創元ライブラリ)

価格: ¥1,995
カテゴリ: 文庫
ブランド: 東京創元社
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発掘する人~黒衣の人~ ★★★★★
中井さんといえば、ミステリでも有名ですが、
編集者として、たくさんの歌人を世に送り出したことでも有名です。
硬直していた歌壇に、新風を吹き込んだ人と言えると思います。
中城ふみ子も、寺山も、彼が発掘した歌人です。
この本では、言葉の魔術師、中井英夫のレトリックが炸裂。
たくさんの歌人を魅力的に紹介してくれます。
圧巻は、死を間近にした中城ふみ子との、往復書簡でしょうか。
中城ふみ子を題材にした評論のクールさに比べ、
書簡では優しいお兄さんぶりを発揮しています。
歌心を持った二人のやりとりには素直に感動しました。
巻末にある、晩年の中井さんに会った青年の話もいいです。
中井さんのお亡くなりになられたあと、遺品の中に、中城さんからもらったある物が見つかり…
まだ読まない人のために、ないしょにしますが…

短歌を愛する人はぜひ読んでほしい一冊です。

幻想文学作家の鮮烈な戦後短歌論集 ★★★★★
■幻想的ミステリ『虚無への供物』で有名な中井英夫は、1949年から約12年間、短歌雑誌編集長を務めた。彼の眼力・手腕は並ではなく、塚本邦雄、寺山修司らを発掘した。

■本書は、中井の短歌論集と詩作を集大成したもので、総頁数800頁超! とりわけ重たいのが、中城ふみ子とのエピソードだ。中城は中井の編集していた『短歌研究』1954年4月号に「乳房喪失」50首で鮮烈に登場し、同年8月に壮絶な闘病の末、他界する。

■乳ガン手術後札幌の病院で入院中の彼女を中井は励ましながら、7月に初の歌集出版にこぎつけるのだ。本書には2人が交わした数十通の往復書簡が完全収録され、読む側を圧倒せずにおかない。
■1993年暮れ、肝硬変で中井英夫は死んだ(享年71)。今改めて2人の志を思う。