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東郷青児 (らんぷの本) (らんぷの本)

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 河出書房新社
Amazon.co.jpで確認
東郷青児が目指した「大衆のための芸術」 ★★★★★
抒情的な美人画で知られる東郷青児を絵画という画業のみならず、より生活に
密着して手がけた多彩な仕事にフォーカスした本です。

青児がこだわってデザインしプロデュースした喫茶店、どこかで目にした記憶の
残る洋菓子店の包み紙、そして化粧品のパッケージなど、多種多様の仕事を
雑貨デザイン、装釘本、包装紙ギャラリー、エッセイ&マンガに主に分類し、
各々に章を充てて、説明入りの写真が収められています。

本書の特長として随所に青児らしいエピソードが触れられており、またこれらの
資料とともに、父と同じ画家である東郷たまみ氏のインタビューや青児の珠玉の
エッセイなどを読みながら、青児が活躍した昭和という時代に感傷を呼び起こし
ながら思いを馳せるのも本書の楽しみ方の一つだと思います。
作品集とは又違った感じで ★★★★☆
普段、何気に使われているケーキの包装紙、まっち箱など
こんなところに!とびっくりでした。
化粧品の箱など今見てもとてもおしゃれなものも
見ることができ、良かったです☆
様々な角度から東郷青児の魅力を浮き彫りにした書 ★★★★★
東郷青児は、二科会会長で近代の洋画界において美人を個性的にかつ魅力的に描いた有名な画家です。官能的でありながら清楚な雰囲気を漂わすという二律背反的なイメージがたまりません。ロマンチックな画風は唯一無二の存在と言えましょう。

本書はそんな東郷青児が描いた化粧品のパッケージや洋菓子店の包み紙、食器や花瓶など生活の中で愛された品々も含めて様々な作品を紹介しています。昭和初期のデザインが、素敵で高貴な香りのするイラストのように受け取れるわけで、その幅の広さがこの画家の素晴らしさを表しています。幸田和子さんのコレクションを中心とした美しい装釘本の数々もまたその身近な作品群といえるでしょう。

京都の木屋町四条上ルにある喫茶店「ソワレ」が6ページにわたって紹介されているのは嬉しかったです。フランス語で「夜会」を意味する昭和23年創業のこの高瀬川沿いのお店には彼の絵がかかり、コップやお皿にも描かれています。コースターやマッチなどにも描かれており、その愛らしさはたまりません。窓を大きくとった2階は落ち着いた雰囲気を漂わせている名店です。他に廃業された吉祥寺の喫茶店「ボア」、大阪のJazz&Bar「BABY」なども掲載してあり、皆に愛されていたことがわかります。

絵画として、損保ジャパン東郷青児美術館が所蔵している大好きな「望郷(1959年)」や「四重奏」などの代表的な絵画はもちろん紹介してありました。
第一章雑貨デザイン、第二章装釘本、第三章絵と人生、第四章ゆかりのお店を訪ねて、第五章包装紙ギャラリー、第六章エッセイ&マンガ、第七章東郷たまみさんインタビュー、となっています。筆者の野崎泉さんは、「東郷青児の装丁本」などの特集を組んだエッセイストです。